うまみと栄養価が高い代表的な緑黄色野菜のほうれん草。主に2種類に分類され、葉が薄く切れ込みの深い東洋種、葉が厚く丸葉の西洋種があります。鮮度の見分け方としては、葉の色が鮮やかでツヤがあるもの、葉先までピンとしてハリのあるもの、茎に変色が無く弾力感があるものが基準となります。

一般的に鉄分を多く含まれていることで有名なほうれん草ですが、事実鉄分は100g中2.0mg、カロテンも4,200ugと他の野菜に比べ多く含まれています。ビタミンCも100g中35mgと多くまさに栄養の宝庫と言われる所以です。
ところがあまり知られていませんが、植物の鉄分は体内に吸収されにくいため、貧血予防への高い効果は期待しすぎないことが肝要です。

最適な保存の仕方は温度0℃、湿度90~95%が最適で、フイルム包装でない場合は1日、フイルム包装の場合でも2日程度です。時間の経過とともにビタミンなど栄養素が失われるため早めに食べきることが大切です。
ほうれん草はアクが強いため調理前に下ゆですることが基本ですが、下ゆでせずにアクを抜く炒め方もあります。油を熱し、ほうれん草を入れる前に塩をひとふり入れ、炒めた後に出た水分を捨てればOK。ごま油や牛乳、チーズやベーコンなどとも相性がよくさらに美味しく召し上がれます。
主な産地
選び方
- 葉の緑色が濃いもの
- ピンと張っているものが新鮮
- 根元がみずみずしくて、赤みが鮮やかなもの
保存方法
- ぬらした新聞紙にくるみ、ビニール袋に入れて、冷蔵庫に立てた状態で保存。
- 冷凍する場合は、下ゆでして水気をきり、パックに入れ保存。
農経新聞社 野菜と果物の品目ガイドより一部抜粋