全国でも2位の生産量を誇るレタス王国茨城。その茨城県内でも、ここ岩井農協園芸部のレタス作付面積は圧倒的規模を誇っている。

丹精込めて作られたレタスが、
今年も美味しい。

真中さんのレタス
真中さんのレタス

全国でも2位の生産量を誇るレタス王国茨城。
その茨城県内でも、ここ岩井農協園芸部のレタス作付面積は圧倒的規模を誇っている。

今年茨城県でレタス栽培が始まり55周年を迎えた。取材先の真中さんもレタスの栽培を始めて45年になるという。

レタス生育は涼しい気候が適しており、夏は長野県などの高冷地、春の3~5月、秋の9月~11月は茨城を中心とした平野部、冬は四国や九州などの暖地というように、季節ごとに栽培に適した産地へ移り変わる。岩井のレタスは今まさに収穫の最盛期にあたり、「旬の産地」となる。

この時期真中さんは毎日収穫~出荷作業に追われるため、休みなく作業が続く。
ご夫婦で手作業収穫し、多い日は一日3,000個ものレタスの収穫をするという。

レタス畑ならではの面白い車

レタス畑ならではの、面白い車も見ることができる。
自転車のような車輪が4つあり、その上にテーブルが乗っかっているような台車だがちょうど、レタスの上をまたぐように作業ができるため、なくてはならないものだそうだ。
また、畑を見ると白いビニールシートのようなものが見える。これはマルチというもので、畑の表面をポリフィルムで覆うことで、夏場の生育期間中の地温の抑制、土中の水分保持、病原菌の蔓延防止、雑草の生育抑制等の効果が得られる。特に、雑草を抑制するという点では除草剤の使用を抑制できるメリットがある。

欧米では、サラダなど生食での利用が多いが、中国では加熱調理が多く、沖縄でも味噌汁の具材として使われることもあるそうだ。
生食のサラダも美味しいが、加熱することによって独特の苦味が弱まると共に旨味が増すらしい。加熱しすぎると溶けてしまうため、サッと火を通して、独特のシャキシャキ感を味わうのがレタス通だ。

有機肥料を使用して栽培したレタス
有機肥料を使用して栽培したレタス

岩井農協園芸部のレタスは有機質豊富な「惚レタス専用肥料」を使うなど、健全な土作りからこだわり、農薬を適正に使用し、栽培の管理・記録を徹底している。県西地区のレタス(JA北つくば・JA常総ひかり・JA茨城むつみ・JA岩井)は「惚れ惚れ」してもらえる産地になりたいという産地の願いをこめて、「惚レタス」というネーミングで出荷している。

今年は、夏場の高温で出荷始めは少々小ぶりだったが、現在は生育が順調で大玉で品質が良いレタスとなっている。真中さんの丹誠込めて作られたレタスは、秋空のもと青々と輝いていた。旬を迎える茨城のレタスをぜひ食卓へ!

取材協力

JA岩井営農センター

〒306-0641 茨城県坂東市鵠戸428-15

TEL :
0297-35-8338
WEB :
http://www.ja-iwai.jp/

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