「恋のつぼみ」は、通常のトマトより美味しさが凝縮されたトマトで、フルーツのような甘さの中に、ほんのりと酸味が効いた爽やかな味が特徴。4人の生産者グループにより生産されているブランドトマトです。

恋のつぼみ四人衆

JAなめがた ハウス部会「恋のつぼみ」生産者グループ 左から、男庭啓一郎さん 深澤義和部長 鈴木啓一さん 大橋右門さん
JAなめがた ハウス部会「恋のつぼみ」生産者グループ
左から、男庭啓一郎さん 深澤義和部長 鈴木啓一さん 大橋右門さん

霞ヶ浦の北部に位置するJAなめがたで、フルーツトマト「恋のつぼみ」を生産する男庭さんの圃場に伺いました。「恋のつぼみ」は、深澤部長を始めとする男庭さん、鈴木さん、大橋さんの4人の生産者グループにより生産されているブランドトマトです。

「恋のつぼみ」は、かん水と施肥を同時に管理する、養液土耕栽培というシステムを用いて栽培されています。今年で生産を始めてから10年になりますが、導入した当初は養液土耕栽培でトマトを栽培する例はまだ珍しく、思ったような味が出ないなど、失敗も数多くあったということです。「試行錯誤を繰り返し、当時は毎日が地図のない旅をしているようだったよ」と語る男庭さん。現在でも、毎日が勉強だと話します。

美味しく甘いことが絶対条件

「恋のつぼみ」は、通常のトマトより美味しさが凝縮されたトマトで、フルーツのような甘さの中に、ほんのりと酸味が効いた爽やかな味が特徴です。この味を出すために、季節や天候に合わせ、水の回数や肥料の量などを調整しているとの事で、栽培には常に気を使っているそうです。

また、栽培技術の向上のために定期的に4人が集まり、情報交換や圃場巡回を行っているそうです。それだけには留まらず、時には全国各地の研究機関や生産者圃場まで視察に出かけていくこともあるのだとか。すべては、より美味しいトマトの生産のためです。

「集まることは酒を飲む口実にもつかっているんだ」と深澤部長は笑いながら話してくれましたが、4人のチームワークと人柄からは、生産に対する真剣さと、「恋のつぼみ」の生産に懸ける強い意思を感じることができました。

夢とノウハウを後継者に

JAなめがた恋のつぼみ生産者グループでは後継者の育成が課題となっており、4人が築き上げてきたノウハウと、知識や経験を自分たちの代で終わらせないようと、取組を始めているそうです。「今度は自分たちが指導育成する側に回って、後継者を育てていくのが夢だ」と語るみなさん。いつまでも美味しいトマトを生産して欲しいものです。

最後に美味しい食べ方を尋ねたところ、「味噌汁に入れると、コクが出て美味しい」と意外な回答をいただきました。そのまま冷やして食べる以外にも、色々な食べ方で「恋のつぼみ」を楽しむことが出来そうです。
4人が丹精込めて作った「恋のつぼみ」をぜひ一度お試しください。

取材協力

JAなめがたしおさい 麻生営農経済センター

〒311-3835 茨城県行方市島並857-2

TEL :
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