三和地区は"三和のばら"で知られる、全国でも有数のバラの生産地です。
年間を通して出荷され、色が鮮やかなうえに水揚げが良く、花もちが良いのが特徴です。
鮮度にこだわり、品質が良く、多種多様なバラが出荷されていることで市場からも高く評価されています。

全国有数のバラの産地

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JA茨城むつみ 三和地区花き生産部会 バラ専門部長 苅部 勝さん

JA茨城むつみの三和地区は、"三和のばら"で知られる、全国でも有数のバラの生産地です。栽培されるバラは約50品種にのぼり、年間150万本ものバラを生産しています。
平成11年には、県内のバラとして初めて茨城県花卉銘柄産地の指定を受けました。

年間を通して出荷され、色が鮮やかなうえに水揚げが良く、花もちが良いのが特徴です。
一本一本、色や品質、病気などの検査をして合格したものだけを出荷しています。色のバリエーションが豊富なので、市場でも人気です。

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現在、バラ専門部には5名の生産者がいます。様々なシーンに合ったばらを提供できるよう、品種をなるべくかぶらないよう栽培しています。都心へ約50km圏内という立地の強みもありますが、採花日の表示や湿式輸送に取り組むなど鮮度にこだわり、品質が良く、多種多様なバラが出荷されていることで市場からも高く評価されています。
JA茨城むつみHPより 一部抜粋

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積極的な販促活動

部会では、積極的に販促活動も行っています。 その一つに"いい夫婦の日"をテーマに、バラの花束を贈る事を勧める「三和バラフェア」があります。
11月22日(いい夫婦の日)を含む数日間、都心近郊に展開する生花店チェーンの直営店でバラを特別価格で販売しています。

実施前には、生花店のバイヤーや店員を産地に招き、生産現場を知ってもらう取り組みもしています。販売者が生産現場についての知識を得ることで消費者に三和のばらを知ってもらいやすくなり、いっそう効果的な販促活動となっているようです。
また、生産者の写真付きリーフレットを出荷箱に同封するなど、工夫を凝らし"顔の見える産地"として認知されています。

人生の節目を彩るバラ

苅部さんは平成5年からバラを栽培しています。それまでは野菜を栽培していたそうですが、ある人に誘われ、バラ栽培を始めたのだそうです。「バブル時代にはバラがとても儲かるものだったらしい。1日東京で販売すれば、軽トラ1台分買えるくらい」と笑いながら話してくださいました。

現在は、特別な日の贈り物として利用されることが多いので、12月のクリスマスや卒業シーズンの3月が最もバラの需要が多いそうです。 需要に合わせて出荷するためにも、温度管理が大変重要です。
バラは栽培温度が高く、重油をたくさん使用します。部会では、重油の使用量を減らすために電気を使って温度を調節するヒートポンプを導入しています。環境にもやさしい栽培で、美しいバラを消費者に届けています。

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品種を見極め、厳しい目で選別する

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バラ栽培で難しいのは、品種を見極めることだそうです。バラは毎年新しい品種が作られます。その中で、消費者に売れる品種を栽培しなければなりません。
市場のニーズを把握し、色合いなど流行を捉えることが大切です。

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出荷する前の選別では、花の状態だけでなく、茎が真っ直ぐかどうか、葉の付き方や色も厳しくチェックします。

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この日も、十分にきれいに見えるばらも、売れないものとして選別されていました。
苅部さんの奥様が選別を担当しており、その厳しさが市場からの信頼に繋がるのです。

"感動""感激"をくれるバラ

現在、ふるさと納税の返礼品として三和のバラが贈られています。
楽天の「ふるさと納税」を利用した消費者のレビューは、ほとんどが★5つの評価。思った以上に見事なバラの花が届いて感動している様子が伝わる内容のレビューがいくつもありました。 "感動"と"感激"を与えられたのは消費者だけではありません。そういった声を聞いた生産者もまた、同じく感動するのだそうです。

また、苅部さんは直売も行っています。毎年、記念日に買いに来る方もいるそうです。そういった消費者との繋がりは、苅部さんを励まし続けています。 苅部さんは「いつでも家庭でバラを飾ってほしい」と言います。日常の中にバラがあるというだけで、心も豊かになるのではないでしょうか。贈り物にもご家庭用にも、ぜひ三和のばらをお買い求めください。 (参考:楽天

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取材協力

JA茨城むつみ農業協同組合
三和地区営農センター

〒306-0125 茨城県古河市仁連2074-1

TEL :
0280-76-1717
FAX :
0280-76-4104
WEB :
http://www.jamutsumi.com/

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