JA北つくば東部とまと選果場部会は、県内有数のトマト産地として大玉トマトの栽培に力を入れています。
JA北つくばトマト選果場では前日の夕方に部会員から届けられたトマトを翌日に選果し出荷しています。
正確に選果するために目視と機械で二重に判別し、徹底した品質管理をおこなっています。 産地だより

JA北つくば東部トマト選果場

JA北つくば東部とまと選果場部会は、県内有数のトマト産地として大玉トマトの栽培に力を入れています。 JA北つくばトマト選果場では前日の夕方に部会員から届けられたトマトを翌日に選果し出荷しています。 正確に選果するために目視と機械で二重に判別し、徹底した品質管理をおこなっています。

水利の良い実り豊かな田園地帯

JA北つくば東部営農経済センター管内の桜川市・筑西市は栃木県に隣接する茨城県南西部に位置し、筑波山など山が連なり複数の川が流れる肥沃な田園地帯です。JA北つくば東部とまと選果場部会では豊富な地下水を活かし、県内でも生産量の少ない2Lサイズ、1つで約250gになる立派な大玉トマトの栽培に力を入れています。

部会員と選果場スタッフで

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JA北つくば東部とまと選果場部会 部会長 秋山さん
JA北つくば東部とまと選果場部会
部会長 秋山さん

平成15年にJA北つくばトマト選果場を建てた際、JA北つくば東部とまと選果場部会が発足しました。部会員は現在97名で抑制トマトをハウス栽培し、部会が中心となってJA北つくば東部トマト選果場を稼働しております。抑制トマトの作付面積が約30ヘクタールにもおよぶ部会のトマトを約50名のスタッフで選果をおこなって、毎年約30万ケースを東京都や神奈川県、千葉県などに出荷しています。
品種は追熟しても身が柔らかくなりにくく甘みと酸味のバランスがいい大玉トマトの"桃太郎ピース"が約6割を占めています。また、昨年度からは夏の猛暑対策などを考慮して新たに品種を導入しています。

目視と機械で正確な選果を

トマトは温度によって追熟し赤くなる速さが違うため、時期に応じてカラーチャートの収穫基準色を変え、市場へ一番美味しい状態で届くように部会で収穫時期を統一しています。

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収穫後はトマトを一つずつ生産者が優しくふき、トマト同士の重さで傷まないようにコンテナへ4段になるよう重ねて詰めて選果場へ運びます。選果場に運ばれてきたトマトは暑さで傷んでしまうので、暑い夏場は約25度に調節された冷蔵庫内で選果を待ちます。

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翌日にトマトのコンテナをレーンに乗せ、選果場の2階で一つひとつスタッフが傷などの有無を目視で判断します。さらに、外部品質センサーで等級に加え、重さ・形状を読み取り、無落差式に流れていきます。
傷などで出荷できないトマトは選果場で低価格で販売するなどなるべく無駄が出ないようにもしています。

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負担を減らし品質の高い均一なトマトに

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各レーンに流れてきたトマトはスタッフが4kg箱・1kg箱・2Sサイズ以下を入れるパックへとトマトの色が統一になるように丁寧に詰めていきます。

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トマトを詰めた4kg箱は3段・1kg箱は2段2列に梱包機で自動梱包され、選果場の1階の製品振り分けレーンに流れます。自動で箱のバーコードを読み込み再度等級・サイズごとのレーンに振り分けられパレットに積んで市場へと届けられます。

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選果・箱詰めの一連の作業を選果場がおこなうことでトマトの品質を均一化できるだけでなく、生産者の負担が減りトマトの生産者が栽培により専念できるようになっているといいます。

美味しいのは当たり前

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部会では品種ごとの栽培講習会や収穫期間中毎月おこなう現地講習会、収穫を終える12月には1年間の成果を議論する実績検討会をおこないます。選果場では選果をおこなう全員が選果技術を高めるために選果場責任者と部会、検査委員会で定期的に指導をおこない部会員と選果場のスタッフが一丸となり品質を高める取り組みをおこなっています。

「美味しいトマトであることは大前提に、部会で協力し今年は選果機を新しくしたのでさらに品質管理を徹底し価格を安定させて、より生産者がトマト栽培に専念できるようにしていきます。大切に栽培し、丁寧に選果された部会のトマトだからこそもっと多くの消費者へ届けて、おいしさを食べて知ってもらいたいので今後は宣伝にも力を入れていきたいです。まずは、部会のトマトをぜひ味わってみてください。」と意気込みを話してくれました。

強い風味と食感を生で味わって

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おすすめのレシピを秋山さんに伺うと「部会ではトマトらしいトマトに育てることにこだわって栽培しているので生で何もつけずにそのままを食べてみてください。トマトの強い風味としっかりとした食感が美味しいです。トマトジャムを作るときに出た水分でカレーを作るのもいいですよ。」と秋山さん。さらに、「トマトは冷蔵庫で冷やしすぎると風味や味がぼやけてしまうので常温の涼しいところで保存するのがポイントです。」とおいしく保存するためのアドバイスも教えてくれました。
10月に出荷ピークを迎える選果場で選別されたJA北つくば東部とまと選果場部会の真っ赤なトマトをぜひ味わってみてください。

取材協力

JA北つくば 東部トマト選果場

〒315-0116 茨城県桜川市大国玉4521-1

TEL :
0296-20-6606
FAX :
0296-20-6607
WEB :
http://www.ja-kitatsukuba.or.jp/

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