白菜栽培の長い歴史をもつ町
JA常総ひかりのある八千代町では、大正期から白菜の栽培がおこなわれています。昭和41年に指定産地となってから本格的に栽培が取り組まれ、生産量は全国1位を誇ります。旬の時期には八千代町の肥沃な平地に見渡す限りの白菜畑が連なり、秋冬期の寒さで葉の養分が糖化したやわらかく甘味のある秋冬白菜が収穫されます。
今回はJA常総ひかり 八千代地区秋冬白菜部会の部会長を務める猪瀬さんの秋冬白菜をご紹介します。
長い期間おいしい白菜を食卓に
JA常総ひかりでは、JA常総ひかり 八千代地区秋冬白菜部会とJA常総ひかり 八千代地区春白菜部会で秋冬白菜を10月中旬~3月上旬に、春白菜を3月上旬~6月上旬に出荷しています。JA常総ひかり 八千代地区秋冬白菜部会は104名ほどの部会員が所属し、昨年は2,700トンもの秋冬白菜を出荷しました。部会では秋冬から春にかけての長い期間、安定して出荷がおこなえるように栽培時期に合わせ、黄芯系のさまざまな品種で栽培をおこなっています。

部会長 猪瀬さん
猪瀬さんは代々続く白菜農家の3代目です。農業が盛んな八千代町で育ったということもあり農家を継ぐことは自然なことだったと笑顔で猪瀬さんは話します。近年、農業の後継者不足が問題になっていますが、現在でも八千代町では若い世代が農業の担い手となって産地を活気づけており、JA常総ひかりでは青年部として若手が積極的に栽培に取り組んでいます。
均一で高い品質を目指して
秋冬白菜は8月下旬の暑い時期から定植が始まります。暑さで苗が枯れてしまわないように、丈夫な苗を育てておくことが重要です。そのため、苗を育てるハウスに段階的に外気を取り込む頻度を増やし、徐々に露地との環境に近づけて育苗をおこないます。
また、この地域は白菜栽培の歴史が長いため、土壌診断の結果に基づいた適切な施肥管理や品種の選定、ほかの作物を輪作するなど、連作障害のさまざまな対策と工夫がおこなわれています。
選んでもらえるような白菜を
10月中旬頃になると専用の包丁を使い、一つひとつ手作業で白菜を収穫します。白菜はずっしりとした重みがあり、おしりは丸いため、傷を付けないように余分な芯や葉を除きます。箱に詰め、収穫当日から翌日に京浜地方・東北地方・関西地方へ出荷します。
猪瀬さんは「白菜の栽培は機械化が難しく、手作業が多いため重労働です。特に秋冬白菜は露地での栽培になるので天候に大きく左右され大変な部分も多いです。ですが、消費者の皆様にJA常総ひかりの白菜だからと選んでもらえるように品質の良い、おいしい白菜を作り続けていきたいです。」と白菜栽培の難しさと今後の目標を教えてくれました。
さまざまな料理の名脇役
猪瀬さんにおすすめのレシピをお伺いすると「白菜は健気な野菜で、和・洋・中のどんな料理の脇役にもなってくれるので定番の鍋や漬物だけでなく、クリーム煮や、チャーハンなどもおすすめです。また、白菜は火を通して食べるイメージが強いかもしれませんが秋冬の白菜は甘味があるため生のままサラダにするととてもおいしいですよ。」と教えてくれました。JA常総ひかり 八千代地区秋冬白菜部会の白菜は全国各地の量販店のほか、"旬彩・やちよ"農産物八千代直売所でも購入が可能です。
JA常総ひかり 八千代地区秋冬白菜部会の瑞々しい秋冬白菜をぜひご賞味ください。
取材協力
JA常総ひかり 八千代野菜集出荷所
〒300-3534 茨城県結城郡八千代町太田841
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"旬彩・やちよ"農産物八千代直売所
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