とやま和牛 酒粕育ち
生産者の声
「とやま和牛 酒粕育ち」とは
「富⼭にあるものを⽣かして、とやま和牛の価値を高めたい」
⾁⽜農家はそう思い考えた、価値を高めるには『美味しさ+α』が必要なのだと。
『+α』
◎牛も健康でなければならない。
◎地域で持続可能な取り組みでなければならない。
そこで、富山県酒造組合の協⼒のもと地酒づくりの過程で⽣まれる栄養豊富な発酵食品「酒粕」を、飼料として与えたことが「とやま和牛 酒粕育ち」の始まりです。
「とやま和牛 酒粕育ち」の評価
酒粕を飼料として与えられたとやま和牛は、県が実施した官能評価試験の結果、他産地の和牛に比べ肉質の「やわらかさ」「多汁性」「脂の甘み」の項目で有意差があるとの評価を受けました。
参加者からは、「肉汁が多くてジューシー」「脂が甘く、赤身の味もしっかりしている」「脂が苦手だがおいしく感じた」「香りや食感がいい」などの感想をいただきました。
牛の+α
酒粕はアミノ酸、ビタミンB群、ペプチドなどの栄養成分を豊富に含む発酵⾷品です。
牛は、胃の中の微生物が牛の食べた物を分解して栄養として吸収します。「酒粕」を与えることで、微生物が活動しやすい胃の環境を維持することができます。健康の基本である食を改善することで、牛は出荷されるまで健康に過ごすことが出来るのです。
地域の+α
「酒粕」を飼料として与えることで、フードロスの削減につながることに加え、その⽜の堆肥を農地に還元し⽶を育てる、そしてその⽶で地酒を醸造する。
「とやま和牛 酒粕育ち」の取り組みは、地域資源を持続可能な形で循環させる取り組みでもあります。
その美味しさを味わうことは、SDGsへの貢献につながるのです。
特別な⽇、特別な時間にふさわしい価値
みなさんの「特別な⽇」「特別な時間」に味わいたくなる、「特別な牛肉」をお届けします。
「とやま和牛 酒粕育ち」の定義(とやまの酒粕利用ブランド化検討会)
- 富山県内で12ヶ月間以上飼育され最長飼養地を富山県とする黒毛和種であること。
- 富山県産の酒粕を出荷前3ヶ月以上給与していること。
- (公社)日本食肉格付協会の実施する牛枝肉格付規格の4等級以上の牛であること。