手しおにかける

「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究、3年目の挑戦!!【入善高校】

2021年06月03日

JA全農とやまでは、今年も富山県内の頑張る農業高校生の姿を紹介していきます!

今回は、富山県立入善高等学校 農業科です。
同校では、2年前から「NEW農チャレンジ事業」と称し、
入善町の特産品である「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に取り組んでいます。
昨年に引き続き3年生4人と、新たに2年生5人が加わり、
計9人が入善ジャンボ西瓜班として活動しています。


5月上旬、2年生の授業にお邪魔しました。
この日の授業では、ジャンボ西瓜の苗28株を定植しました。


▲こちらは、この日定植するジャンボ西瓜の「自根苗」。

 同校OBである農家の方から提供いただいたそうです。


▲こちらは「接ぎ木苗」ですが、茎の部分がクリップで留められているのがわかりますか?

 台木であるカンピョウの苗と、穂木であるジャンボ西瓜の苗に
 切り込みを入れて密着させ、クリップで留めて接ぎ木したものです。


この2種類の苗を圃場に定植していきます。


▲今年、ジャンボ西瓜を栽培する圃場です。

 マルチを張った畝に保温対策のためのフィルムがトンネル状に被せてあります。


まず定植の前に、苗の生育調査をおこない、草丈・茎径を計測します。


▲わかりにくいですが、ノギスを使って茎径を測っています。



生育調査を終えたら、定植です。

マルチに1m間隔になるようカッターで穴をあけていき、
一つひとつ手作業で植えていきます。


▲定植作業を進める生徒たち。


ポットから苗を出すときに根を切らないようにそっと出すこと、
接ぎ木苗はクリップより上に土をかけないことがポイントです。


▲定植は重要な作業の一つで、生徒たちは真剣な表情です。


定植のポイントを確認した生徒たちは一株一株、優しく丁寧に植えていました。


▲大きく育ってね~。



今年度は、
①慣行区
②基肥・追肥2割削減区
③基肥5割削減・追肥慣行区
④接ぎ木区(基肥・追肥2割削減)
の4試験区に分け、各7株栽培します。


NEW農チャレンジ事業1・2年目は、着実に成果が出ており、
ジャンボ西瓜を生産する農家の皆さんはもちろん、
町の人々が生徒たちの栽培研究を注目しています。

特に、生産農家の皆さんは、
「なかなか自分たちで研究するのは難しい」
「接ぎ木栽培は、今まで研究されていないのでぜひ研究してほしい」
との理由から、生徒たちの栽培研究の結果を楽しみにされているそうです。
3年目となる今年も、良い結果が出ることを期待しています!


最後にお知らせ!
入善高校では、Instagramを始められました!
農業科の活動も画像で紹介されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
入善高校 Instagram


引き続き、頑張る生徒たちの様子をお伝えします。