手しおにかける

第5回「和牛甲子園」開催!!【中央農業高校】

2022年02月07日

JA全農は、1月21日(金)に第5回「和牛甲子園」を開催し、今回は過去最多となる全国20県36校が出場しました。

和牛甲子園は、和牛の肥育に青春をかける全国の農業高校の生徒、その名も「高校牛児」たちが、自分たちで育てた和牛の肉質と日頃の取り組み内容を競う大会です。

本県からは、富山県立中央農業高等学校が5年連続で出場しました。
今回は、和牛甲子園当日の生徒たちの様子をご紹介します!

5回目となる本大会は、昨年に引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインで開催され、全国にいる高校牛児たちは各学校からリモートで大会に参加しました。

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▲和牛甲子園に集結した全国の「高校牛児」たち

オープニングでは、開会宣言や主催者挨拶、出場校の紹介等がおこなわれました。
出場校紹介で「富山県立中央農業高等学校」と自分たちの学校名を呼ばれると、生徒たちは他校に負けじと元気に手を振って自校をアピール!

②手を振る画面.jpg
▲名前を呼ばれるタイミングを見計らって手を振る生徒たち

オープニング後は、大会審査員による各学校の審査結果発表がおこなわれます。

本大会の審査方法は、日頃の取り組み内容を評価する「取組評価部門」と、枝肉の肉質を評価する「枝肉評価部門」の各部門でそれぞれ審査をおこない、2部門の合計点数で「総合評価部門」の最優秀賞1校を決定します。

まずは、「取組評価部門」の受賞校の発表がおこなわれました。

各学校は事前に、大会出品牛を対象とした肥育方法等の取組内容を7分程度の動画にまとめて提出しており、大会当日にその動画に対する審査結果が審査員の講評とともに発表されました。

各参加校の体験発表会動画は、和牛甲子園ホームページにアップされています。
こちらからご覧ください。(https://wagyukoushien.com/main/koushien04/torikumi/


中央農業高校の生徒たちは、
【中農和牛改革~米粉給与を中心とした飼料コスト削減と肉質向上を目指した取り組み~】と題し、高騰する飼料コスト削減に向け、代替飼料として米粉の給与を実施した今年度の取組みについて発表しました。

③取組発表画面.jpg
▲中央農業高校の発表動画

以下で、一部内容を抜粋してご紹介します。

『私たちが住む富山県は水田率が全国1位、農業算出額に占める米の割合が全国1位と稲作が盛んな県です。そこで、その稲作農業を生かした耕畜連携を目指すため、本校でのトウモロコシの代替飼料としてお米を活用した飼育が出来ないかと動き始めました。

飼料米について知識を深めるため、広域普及センターで勉強会を開いて頂き、給与方法や留意点などを教わりました。また、不要になった古米や屑米を富山県農業研究所より無償で頂き、本校の食物専攻からも屑米を譲り受けることが出来ました。

米粉給与の狙いは「①飼料コスト削減、②オレイン酸含有量の増加、③肉質等級アップ」の3つです。

実際に出荷までの約200日間、米粉給与を実施した結果、飼料代については、試験区では慣行区に比べ2万2,827円のコスト削減を実現することができました。
等級については、慣行区が「A3・BMS4」である一方、試験区は「A4・BMS6」でした。
さらに旨味成分であるオレイン酸含有量についても分析用サンプルを入手し、食肉科学研究所に調査を依頼したところ、試験区の平均値が54.6、慣行区の平均値が51.0となり、3.6ポイント差が出ており、現段階で米粉給与は本校の牛に有効であることが確認できました。
富山県のブランド牛である氷見牛と比較してみても、氷見牛の平均値54.8に対し、試験区の値は54.6と大差ない結果となりました。』

米粉給与の効果を検証し、しっかりと結果に反映させていることが伝わる動画となっていました。

入賞した他校の発表の中には、講評でも「大人顔負けの素晴らしい取り組みでした」と評価されているものもあり、生徒たちは「レベルが高い」「すごい」と時折メモをとったりしながら、真剣な眼差しで見ていました。


取組み評価部門の次は、「枝肉評価部門」の審査結果の発表です。

今回、東京都中央卸売市場食肉市場で開催されたせりには、過去最多の51頭が出品されました。
発表を前に、「緊張する」「どんな評価を受けるのかな」と、そわそわと落ち着かない様子の生徒たち。

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▲結果発表を真剣な眼差しで待つ生徒たち

そんな生徒たちが手掛けた中央農業高校出品牛の枝肉がこちら。

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▲中央農業高校出品牛の枝肉

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▲中央農業高校出品牛 枝肉の断面

そして、気になる枝肉の評価結果は、、、

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『歩留等級A、肉質等級5、BMSNo.10』となり、過去5大会出場した中で、最高の評価を受けることが出来ました!

結果が表示されると同時に生徒たちは拍手をして、「うそ、やったー!嬉しい!」「すごい!!」と生徒たちはもちろん、先生も一緒になり一同大盛り上がり。

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▲握手して喜びを噛みしめる生徒たちと先生
カメラが喜びに沸くみなさんに追いつかないくらい、盛り上がりを見せていました。

その後、「取組評価部門」と「枝肉評価部門」の両方の合計点数により総合評価部門の受賞校が発表され、褒賞授与や受賞校のインタビュー等がおこなわれ大会は終了しました。


1日を終えて、生徒たちは、
「愛情を込めて頑張って育てた牛が、いい結果になって良かった」
「枝肉の評価結果が嬉しくて、ちょっとうるっときた」
と率直な気持ちを聞かせてくれました。


取組み発表の動画の中で、
『いずれは、富山県の稲作農家や本校の作物コースと連携し、循環型農業を実現したい。
私たちの取組みを3年度で風化させず、改良を続けることを約束し「中農和牛改革」の第一歩としたい』といった発言がありましたが、その言葉のとおり、生徒たちの挑戦はこれからも続きます。


今回出場した4人の中で唯一の2年生の生徒は、
「来年も出場するので、この経験を糧に頑張ります!」と次を見据えた頼もしい言葉を聞かせてくれました。


今年は残念ながら入賞は逃しましたが、過去最高の枝肉評価を得て、どんどんレベルアップしていく生徒のみなさん。
今回の経験を糧にして、より一層飛躍していって欲しいと思います。


生徒のみなさん、そして先生方、お疲れ様でした!

⑨集合写真 ガッツポーズ.jpg