手しおにかける

第5回「和牛甲子園」に向けて【中央農業高校】

2022年01月24日

全国の高等学校で和牛を育てる高校生が、和牛の肉質と日頃の取り組みを競い合う「和牛甲子園」。

JA全農とやまでは、今年度も1月21日に開催される「和牛甲子園」への出場を目指し、牛の肥育に取り組んでいる富山県立中央農業高等学校の生徒たちを取材し、奮闘する様子をお伝えします。

今回は、出品牛の搬出を目前に控えた、3年生の生徒たちの総合実習の授業にお邪魔しました。

①号令.JPG

極寒の冬空の下、生徒と先生の号令とともに授業が始まります。


お邪魔したこの日は、牛の餌やりや状態観察といった「一般管理」といわれる基本的な作業に加えて、搬出の準備のための作業がおこなわれていました。

まずは、お腹を空かせて待っている牛たちに餌やりをおこないます。

②えさ1.JPG

みんな、モリモリと勢いよく餌を食べます。

③えさ2.JPG


牛たちが餌を食べ終わると、次は「和牛甲子園」出品牛の搬出準備に入ります。

ぐるぐると動き回り反抗する牛たちをうまく交わしながら誘導し、作業のため、ロープで手際よく牛を固定する生徒。

④固定.JPG

準備が整ったら、まずは2人がかりでブラッシングをおこない、全身の汚れを落としたり、毛並みを整えます。

⑤ブラッシング.JPG

使用するのは画像のような先がギザギザした形状になっているブラシ。

⑥ブラシ形.JPG

生徒にブラッシングのコツを聞いてみると「とにかく力いっぱいやること」と答えてくれましたが、先生によると、「牛は皮下脂肪が分厚く、多少強くブラッシングしたからといって痛みを感じない」とのこと。

その言葉の通り、牛は終始ビクともせずに大人しく、ブラッシングを受けていました。

⑦ブラッシング牛顔.JPG



ブラッシングが終わると、次は和牛甲子園に出品する牛に必須となる「毛刈りナンバー」という、牛を識別するための番号を牛に書いていきます。

白色のスプレーを手に取り、牛の黒い体の表面に向かって吹きかけます。
和牛甲子園の「和」「甲」の文字と指定された番号を大きく描いていき、見えやすくするため、何度か上から文字をなぞります。

⑧毛刈りナンバー.JPG

しっかりと文字を書き終えたところで、搬出前最後となる、この日の授業は終了です。



生徒たちに、日々の取組みに対する思いや、甲子園本番を前にしてどんな気持ちかを聞いてみたところ、
「大変なこともあるけど、牛が好きだし、自分が楽しく出来ることだからやりがいがある」

「寂しいけど、育てたあの牛を食べたいろんな人たちが笑顔になってもらえたら嬉しい」

「搬入の日、最後に見送りに立ち会えるのが嬉しい!」
と牛たちへの愛情を感じさせられる言葉を聞かせてくれました。



いよいよ次回は、甲子園出場のための「搬出」の作業をおこないます。

これまで、たっぷりの愛情を注いで大切に育てた牛たち。
その牛を生徒たちがしっかりと和牛甲子園実施会場まで見届ける様子をお伝えします!