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富山県内各地で大麦の収穫作業が始まりました

2025年06月04日

 富山県内各地で大麦の収穫作業が始まっており、6月2日(月)、JAなのはな管内の農事組合法人はっちょうでは、令和7年産 六条大麦「ファイバースノウ」の収穫作業がおこなわれました。

 今年、同組合では約15haを作付けしており、田辺代表理事によると、「今年は、品質・収量ともに平年並み」とのことです。大麦の生産におけるポイントを尋ねると、「この圃場では、2年3作(稲・麦・大豆)で生産に取り組んでいます。大麦を田んぼで栽培するには排水対策が肝心で、圃場の4辺に沿って額縁と呼ばれる溝を掘り、その溝を利用して効率的に排水しています。その他、十分な施肥や、圃場・あぜ道の雑草除去を入念におこなっています」と説明されました。

▲六条大麦「ファイバースノウ」の収穫

 富山県では、需要に応じた米の生産に取り組んでおり、転作作物として大麦の生産振興を進めてきました。県内で栽培されている大麦は主に「六条大麦」で、作付面積・収穫量ともに全国2位となっており、安定した品質と供給量により、押し麦や麦茶の原料などとして実需者から高い評価を得ています。
 令和7年産は、県内全域において3,560ha作付けされ、約9,700トンの収穫を見込んでいます。

▲同日、JAなのはな集荷施設には、生産者により多くの麦が持ち込まれていました