フルーツトマト

卸売市場での取扱金額ではトップのトマト。品種の主力は完熟系大玉トマトですが、甘さや色、調理用途の異なる品種を常に数種類そろえる小売店も多く見受けられます。
フルーツトマトは品種ではなく、糖度の高い中玉トマトの総称です。水分を抑制し栽培されています。鮮度の見分け方としては、色ムラがなく、つやとハリがあるもの、全体に硬くしまり、丸みがあるもの、果実が角ばっているものは空洞果であることが多いようです。

最適な保存方法は、熟したものは温度2~7℃、湿度85~90%で4~7日程度。未熟のものは温度10℃で湿度85~90%で2週間ほど貯蔵可能です。パックのまま冷蔵庫の野菜室へ。
青い部分が残っている場合は、常温での保存がベスト。

赤い色素はリコペン(リコピン)と呼ばれ、脂溶性のビタミンEを同時に摂ると吸収が高まるため、オリーブオイルとの相性が非常にいいと言われています。また、カロテンやカリウムも含まれています。

調理用のトマトは皮が厚い為、ソースにする場合は皮をむいた方がよく、種を取り除くと水っぽくなりません。加熱したトマトとオリーブオイルとを同時に摂ると、生食だけの場合と比べ、約4倍ものリコピンを補給できます。
たくさんあるときは、トマトソースにして保存するほか、丸ごと冷凍もできます。冷凍した場合は、スープやカレーなどに使うといいでしょう。

下ごしらえの小技として、大玉の場合、皮をむくのにヘタにフォークを刺し、直火で焼いた後冷水にとって皮をむくとむきやすくなります。また中玉の場合は、ヘタを取り除き沸騰したお湯にくぐらせて5~10秒ほど浸し、皮がめくれたら氷水にとって皮をむきます。

主な産地

選び方

  • ヘタの緑色が濃くて、ピンとしているもの。
  • 色が鮮やかで色ムラがなく、ツヤとハリがあるもの。
  • 丸みがあり、ずっしりとした重量感があるもの。

保存方法

  • ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。
  • 実が青いものは、常温で追熟させてから冷蔵庫に保存する。

農経新聞社 野菜と果物の品目ガイドより一部抜粋