切みつば

軟白栽培して、根を切ったみつばは切みつばと呼ばれ、関東では人気が高く雑煮や土瓶蒸しなどで使われます。糸みつばは、水耕栽培により大量生産が可能ですが、切みつばは一度掘り起し、屋内に移し替えるなど、栽培に時間と労力がかかるため、大量生産が難しいみつばです。どちらも品種による違いはなく、その栽培方法や形状で名前が異なります。

日本で古くから親しまれており、日本料理に周年使用される重要な野菜となっています。
鮮度の見分け方としては、香りが強く、乾燥していないもの、葉先までハリのあるもの、緑色がきれいで、みずみずしいものが良いとされています。
鮮度が命の切みつばは長期保存ができないため、香りがあるうちに食べきるのがコツ。

みつばにはカロテンやカリウム、ビタミンA、ビタミンCも含まれています。

みつばはゆですぎると色も歯触りも悪くなり、香気が飛んでしまうので、さっと湯にくぐらせる程度が適しています。また熱い汁の上に長い時間おいてしまうと香りが飛んでしまうので、出す直前に切り分けて使うといいでしょう。香りが強くみつばだけでは食べにくい人も、油を使った調理で食べやすくなります。天ぷらやバター炒めなどがおすすめです。

主な産地

選び方

  • 葉がきれいな緑色をしていて、つやのあるもの
  • 香りが強く、乾燥しているもの
  • 茎が白く真っ直ぐで、ピンと張りのあるもの

保存方法

  • 濡らした新聞紙に包みビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存。

農経新聞社 野菜と果物の品目ガイドより一部抜粋