カレーライスのお供として人気のらっきょうは、ふくらんだ鱗茎(球根部分)を食べる野菜で中国・ヒマラヤ地方が原産です。日本には薬用植物として平安時代に渡来し、江戸時代に食用として栽培が始まったと言われています。
ニンニクやネギと同じような強い香りと辛みを持ち、漬物として食されることが多いです。漬物にしない状態のものは、生らっきょうとも呼ばれますが、収穫期に自家製漬物用として出回る以外はあまり流通していません。
秋口に親となる鱗茎を畑に植え付け、葉を茂らせ新たな鱗茎に栄養を蓄え、初夏に収穫されます。茨城県では5月下旬ごろから7月にかけて収穫がおこなわれます。
市場には根を少しだけ残して葉の部分と共に切り取られた状態の「根付きらっきょう」や「泥付きらっきょう」、根をきれいに切り取り表面も酢水で洗いすぐに使える状態にした「洗いらっきょう」が出荷されています。
また葉付きの細いらっきょうのようなものがエシャレットという名称で出回っています。これはらっきょうを若取りされたもので癖が弱く生のままでも食べられます。
形状がふっくらと丸みを帯びていて、全体的に白く粒がそろっているものが良品とされています。また、表面が乾燥でしおれていたり傷がついていないもの、中心部分から芽が伸びていない新鮮なものを選んでください。
生らっきょうは生育が旺盛で、常温で放置しておくと中心部分から芽が伸びてきますので、なるべくすぐに甘酢漬けや醬油漬けなどにしましょう。時間を置く場合は、表面が乾燥しないようにポリ袋に入れ冷蔵庫で保存します。ただし生ものですので、なるべく早めに使い切るようにしましょう。
主な産地
選び方
- 固くて艶のあるもの。
保存方法
- 泥付きのものはすぐ芽が出てしまうので、できれば買った日に調理する。