春白菜

茨城県の白菜は、主に10月中旬から5月後半まで栽培されていますが、3月頃から5月頃まで収穫されるものを春白菜と呼んでいます。
秋冬白菜との違いは、寒い時期に定植をし、成長する段階でだんだん暖かくなってくるため、葉が柔らかく、甘みが凝縮されていることです。そのため漬物やサラダに最適で、瑞々しさを楽しむことができます。

鮮度の見分け方としては、見た目より重量があるもの、外葉の色が濃いもの、葉にゴマのような斑点がないものなどがあげられます。
最適な保存の仕方は、温度0℃、湿度90~95%で、家庭での保存は新聞紙に包み、玄関やベランダなどの日の当らない場所で保存します。カットしたものはラップに包み冷蔵庫の野菜室で保存します。

白菜にはカリウムやビタミンCが豊富に含まれます。水に溶けやすく加熱すると壊れやすいですが、漬物にすると損失を防ぐことができます。

全国でもトップの生産量を誇る茨城県。2012年度の東京市場でのシェアは56.2%と断トツのシェアで、さらに春白菜になれば、他産地の付随を許さない圧倒的シェアを誇っています。

主な産地

選び方

  • 葉の先端が開いていないもの。
  • 外葉が濃いもの。
  • 葉の巻きがしっかりしていて、重みのあるもの。
  • 根元の切り口が白く、みずみずしいもの。

保存方法

  • 外側の葉を捨てずに残った株にかぶせ、新聞紙に包んで冷暗所に立てて保存。
  • カットものは、ラップに包み冷蔵庫の野菜室へ保存。
  • 半分に切ったものは、株の根元に縦に切れ目を入れておくと成長が止まり、鮮度が保たれる。

農経新聞社 野菜と果物品目ガイドより一部抜粋