れんこんは冬場が旬の食べ物ですが、蓮田の管理は1年通し。暑い夏場の管理がしっかりしていると、冬にご褒美として美味しいれんこんが収穫されるのです。

生産地の誇り

JA土浦 上大津第一蓮根部会 部会長 磯原孝夫さん
JA土浦 上大津第一蓮根部会
部会長 磯原孝夫さん

ご存知の通り土浦が擁する霞ヶ浦界隈は日本一のれんこん生産地です。
その土浦の数ある部会の中で今回取材にご協力いただいたのは、上大津第一蓮根部会の部会長をされている磯原孝夫さん。
れんこん作り35年のベテランで、磯原さんは2代目。

れんこん作りは忍耐と体力の勝負とも言われるほど、重労働です。
夏はウエットスーツで蓮田に入り作業をし、この時期から真冬は、何枚も着込んで氷の張った蓮田での作業。冬場は水温よりも風の強い日の方がキツイといいます。
それでも毎日黙々と作業をこなす姿は、職人ともいえるほど手際がよく、どんどん収穫されていきます。

蓮田に入り作業

収穫されたれんこんを洗浄

収穫されたれんこんを洗浄するのは、奥様の仕事。奥様も冷たい風の中黙々と作業を行い、みるみる間に箱はれんこんで一杯になっていきます。

れんこんは冬場が旬の食べ物ですが、蓮田の管理は1年を通してずっと行われています。
暑い夏場の管理がしっかりしていると、冬にご褒美として美味しいれんこんが収穫されるのです。

様々な食感を楽しむ

れんこん

通常の露地栽培は3月下旬から5月にかけて種蓮を植え、8月下旬頃から収穫が始まります。
今年は台風も少なく盛夏だったため、生育がよく大きく美味しいれんこんが期待できるとのこと。

また、れんこんには穴があいているため見通しがいいということから、縁起物としてお正月のおせちにも使われます。
先の方は柔らかく、根元の太い方がシャキシャキとした食感が味わえるため、地元ではカレーや餃子に入れたり、ハンバーグ、お好み焼きにも使用したりするそうです。

れんこんは食べる部位によって味や食感が異なるので、それぞれ試してみるのもいいかもしれません。
また、すり下ろして味噌汁に入れて食べるのも地元ならではの楽しみ方。
寒い冬には温まりそうな一品ですね。

この冬、れんこんをお買い求めの際には是非お試しください。

取材協力

JA水郷つくば

〒300-0048 茨城県土浦市田中1-1-4

TEL :
029-822-0534
FAX :
029-824-4086

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※文中のJA名および部会名等は取材当初の名称が使用されています。