JA竜ヶ崎市と施設園芸部会の全員が「エコファーマー」の認定を受けています。
龍ヶ崎市はトマトの産地として、平成12年度に茨城県の青果物銘柄産地に指定され「龍ヶ崎トマト」の名前で高く評価されています。

希少なファーストトマト

JA竜ヶ崎市 施設園芸部会 部会長 山田 耕一さん
JA竜ヶ崎市 施設園芸部会
部会長 山田 耕一さん

茨城県南部に位置するJA竜ヶ崎市は温暖な気候と利根川流域の肥沃な土壌が特徴です。
JA竜ヶ崎市 施設園芸部会の部会長を務める山田さんを訪ねました。

山田さんが生産するのは、「レディーファースト」と呼ばれるファーストトマトです。
龍ヶ崎市はこのトマトの産地として、平成12年度に茨城県の青果物銘柄産地に指定されています。

ファーストトマトは先がとんがった形が特徴で、輸送中の振動などで傷がつきやすく生産が困難なため、今では一部の産地でしか生産されていない希少な品種です。

JA竜ヶ崎市と施設園芸部会の全員が※「エコファーマー」の認定を受け、安全・安心を提供するため「生産履歴運動」などにも取り組んでいます。その結果、今では品質の良さが東京の市場でも認められ、JA竜ヶ崎市のトマトは「龍ヶ崎トマト」の名前で高く評価されるようになりました。

繊細なトマト作り

ほとんど水を与えない栽培方法のため、土と太陽熱が頼りです。そのためハウス内の温度管理は一番重要で「風が無く雨上がりの翌日は湿度も上がるため、特に神経を使うよ」と山田さんは言います。また同じハウス内でも場所によって生育に差が出るため、均一に生産することが難しく、トマト作り40年のベテラン山田さんでも苦労されているそうです。

毎年9月頃から種を蒔き、10月頃から定植(苗を畑に植え付けること)を行い、翌年の2月~6月頃まで収穫を行います。1年のうち9か月間はトマト作りに専念し、奥さんと一緒になって汗を流しておられます。

今が旬の最盛期

取材時はちょうど繁忙期の最中、ひとつひとつ収穫されたトマトがケースに入れられ、ケースがいっぱいになると車まで運び、次のケースへ。この日も150ケースほど収穫されていました。運ばれたケースはそこからさらに手作業で選別され、箱詰めされて集荷場へ、そしてそこから市場へと運ばれた後、一般消費者の元へ届けられます。ファーストトマトは熟すのが早いため、鮮度が命です。「食べる直前に冷蔵庫で冷やす」のが、山田さんのおすすめする一番美味しい食べ方。旬を迎えた希少なファーストトマト、ひとつひとつ丁寧に育てられた「レディーファースト」を是非お召し上がりください。

※エコファーマーとは
「茨城県持続性の高い農業生産方式導入方針」に基づき、持続性の高い農業生産方式を導入する計画を立て、茨城県知事の認定を受けた農業者です。

取材協力

JA水郷つくば

〒300-0048 茨城県土浦市田中1-1-4

TEL :
029-822-0534
FAX :
029-824-4086

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※JA竜ケ崎市は平成27年7月11月付けでJA竜ケ崎に名称変更しました。

※文中のJA名および部会名等は取材当初の名称が使用されています。