父親は良き先生
茨城県鹿行地域は、全国有数のメロンの産地として知られています。
JAほこた メロン部会の根崎さんの圃場に、旬のメロンの取材でお伺いしました。
根崎さんは父親の代から続くメロン農家で、これまで40年以上、メロン栽培に携わってこられました。学生時代の終わりに入院したことがきっかけで家族の大切さを知り、14年前から父親の仕事を手伝うようになったそうです。現在ではアドバイスをもらいながら、共にメロン作りに励んでいます。
「親父というよりは、先生に感じますね」と、根崎さんは笑顔で答えてくれました。
日本一のメロン作りを目指して
JAほこた メロン部会では、後継者対策や品種構成を重点課題として取り組んでいます。 「夢は、父親を越える『日本一美味しいメロン』を作ること」と、根崎さんは顔を輝かせながら話してくれました。
見えない努力は冬の間から
今がアンデスメロンの最盛期ですが、メロン作りは寒い冬の時期から始まります。 12月から種まきが始まり、冬の間、メロンは何重にも重ねられたビニールハウスの中で栽培されますが、この厳寒期の肥培管理には相当神経を使うそうです。
また、メロンは1株に何個も実をつけるそうですが、甘くて大きなメロンを育てるため、1株あたりの実の数を4個に調整する、摘果作業を行うとのことです。
全てが手作業なので、収穫時期を迎え、大きく立派なメロンに育った時の喜びは、ひとしおだそうです。
美味しいものは美味しい時期に
「ひとつひとつに愛情を込めて作ったので、本当に美味しい時期にメロンを食べてほしい」と根崎さん。形がよく、ネットが綺麗に張っていて、お尻の部分が張っているものを選ぶと良いそうです。
気になる食べごろですが、全体をつかんで少し弾力が出てきたころが良いでしょう。お尻の部分から甘いにおいが香ってくることも、目安となるそうです。
娘さんは、メロンを半分に切り中の種をきれいに取り除き、そこへアイスクリームを入れて食べるのが大好きだそうです。ちょっと贅沢ですが、美味しさが倍増するとの事です。
お買い求めの際はぜひお試しください。