デキる産地へ

部長 張替武さん
茨城県の西部に位置する坂東市は、日本でもトップクラスの夏ねぎの生産地です。
出荷最盛期の6月に岩井農協園芸部 張替部長の圃場を訪ねました。
あたり一面、初夏の日差しで青々と成長したねぎ畑が広がります。
岩井農協園芸部は今年で部会設立45周年という節目の年でもあり、品質日本一という目標を掲げ名実ともにトップを目指すねぎの一大産地です。
張替さんはこの道40年の大ベテランで、父親の代からねぎの生産に携わってきました。しかし、近年は転作により新たな産地も生まれ、産地間競争が激しくなってきています。その為、部会でも品質維持、肥培管理、生産技術の向上に努め、「ひとつ上へ。ひとつ先へ。」をテーマに取り組んでいます。
自然との闘い
ねぎも他の野菜と同様、自然との闘いが大きな課題です。
市場や消費者のニーズは真っすぐなねぎ。実はこの真っすぐなねぎは、普段の栽培管理で成長が大きく左右されます。近年のように強風や豪雨が多いと影響をまともに受けてしまい、そのままにしておくと真っすぐ成長してくれません。そこで、毎日の畑の管理が重要になり、張替さんも朝早くから日が暮れるまで、畑の管理に余念がありません。
また、夏ねぎはその名の通り、暑くなるころから出荷されるねぎのため、病害虫の悩みも大きいそうです。しかし消費者に安心して食べてもらえるよう、農薬の使用は極力控え、健康な土作りと毎日の肥培管理を徹底しておられます。
夏ねぎパワーを食卓へ
ねぎは薬味と言われるように、薬効があるとされ、多くの栄養成分を含む健康野菜です。岩井のねぎはキレがよくシャキシャキとした食感が特徴であり、夏場の食欲が落ちた時にも元気を与えてくれます。焼いて食感を、蒸して香りを、煮て甘みをお楽しみください。張替さんは「体にいいので、どんどん食べてください」と笑顔でおっしゃっていました。
これから新鮮で美味しいねぎが出荷されていきますので、暑くなるこの季節を夏ねぎパワーで乗り切りましょう。
取材協力
JA岩井 営農課
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