約30年間南瓜一筋のお二人が栽培する「みやこ南瓜」は、露地栽培で完熟してから収穫されます。自然の甘さと昔ながらのホクホク食感が特徴で、懐かしさ漂う味わいが人気です。

完熟栽培が美味さを出す

JA茨城むつみ 三和地区野菜生産部会かぼちゃ部会部会長 関根正一さん
JA茨城むつみ 三和地区野菜生産部会
かぼちゃ部会 部会長 関根正一さん

古河市の三和地区は茨城県の西部に位置し、「みやこ南瓜(かぼちゃ)」の生産が盛んな地域です。小さいころからの幼なじみで、約30年間南瓜一筋に精を出してこられた、関根さんと塚田さんのお二人にお話しを伺いました。
茨城の三和地区は、肥沃な土壌と内陸性の気候により昼夜の寒暖の差が激しく、かぼちゃ栽培に適した地域です。

塚田穣作さん
塚田穣作さん

みやこ南瓜の特徴は、露地栽培で完熟するまでは収穫しないという栽培方法です。
他の品種は、収穫後4~5日間追熟させてから出荷しますが、「みやこ南瓜」の場合は、完熟してから収穫するため、追熟させる必要がなく、収穫後すぐに出荷されます。 そのため、自然の甘さと実の入りが素晴らしく、市場では他の品種よりも高値が付くこともあり「生産していて良かったと思う瞬間」だそうです。

ホクホクの食感がたまらない

ねっとりとした食感の南瓜が主流の中、この「みやこ南瓜」は昔ながらのホクホクの食感が楽しめます。そのため、外国産の南瓜とは一味違う、懐かしさ漂う味わいが人気を呼んでいます。
三和地区の野菜生産部会で生産されている南瓜は、全て「みやこ南瓜」に統一されており、生産方法や肥料(米ぬか・油かすなど)も同一のものを使用しています。よって、品質の均一化が図られ、味のバラつきがなく、太鼓判を押す美味しさです。

苦労が詰まったみやこ南瓜

近年は天候不順が多く、栽培に苦労することも多いそうです。また、最近では自然災害や病害虫の他にも、南瓜泥棒が多く悩みの種となっています。「美味しいから盗むんだろうが、ちゃんと買って食べてほしい」と塚田さん。色々苦労が絶えないそうですが、無事に、出荷が出来た時は、ほっと胸をなでおろすそうです。
今が旬の「三和のみやこ南瓜」、その美味しさをぜひご自分の舌で味わってみてください。

取材協力

JA茨城むつみ 三和地区営農センター

〒306-0125 茨城県古河市仁連2074-1

TEL :
0280-76-1717
FAX :
0280-76-4104
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http://www.jamutsumi.com/

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