名が語る誘惑のひとみ

大和田 美佐夫さん
茨城県の西部に位置するJA北つくばは、全国でも有数のこだますいかの産地で様々な品種のこだますいかを生産しています。
今回は黒こだますいかを生産する大和田さんの圃場を訪れました。
JA北つくばの黒こだますいかは「誘惑のひとみ」と名付けられています。
大和田さんはこだますいか作り30年の大ベテランで祖父の代から数えて3代目だそうです。
この黒こだますいかは、表皮が堅く小ぶりで、ずっしり重く実が凝縮されているのが特徴です。
そのため通常のすいかよりも日持ちが良く、食べた時の「シャリッ」とする食感が暑い夏の喉を潤してくれます。
無加温のハウス栽培
黒こだますいかは3月初旬からハウスの中で作り始めます。
ハウスの中は何重ものビニールで被覆され、そこで育てられるため、加温はしていません。しかし、全て手作業で行われるため、大変手間のかかる作業だそうです。
現在こだますいか部会の部会員数は185名。部会としては毎年土壌診断を行い、基本となる土づくりから品質管理を徹底するための講習会等を行っています。
また、連作障害を防ぐため、すいかの生産が終わればレタスを作り、土の力が衰えないような工夫もされているそうです。
最初の儀式
その年初めての収穫の時に、必ず大和田さんはご自身で食べて確認することを習慣づけています。食べて美味しいと感じた時が、「今年も生産していて良かったな」と思う瞬間だそうです。
また、お子さんが「すいかを食べたよ」と学校で友達に自慢するとすぐに友達が食べにやって来ます。
「美味しい」とすいかを食べている子供たちの笑顔を見るのもまた楽しみの一つになっています。
JA北つくばで生産された黒こだますいかは、1つ1つにラベルが貼られ、生産者の名前も入れられています。これはきっちりとした生産・管理が行われているという証でもあり、黒こだますいかの自信の表れです。
自信を持って作られた黒こだますいか「誘惑のひとみ」を食べて暑い夏を乗り切りましょう。
取材協力
JA北つくば 東部営農経済センター
〒309-1111 茨城県筑西市上星谷94-2
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