結城市でなすを作り始めて25年。今年も美味しいなすが出来ました。

くろべえと共に25年

JA北つくば 結城市園芸部会茄子部 山口茂也さん
JA北つくば 結城市園芸部会茄子部
山口茂也さん

真夏の強烈な日差しを受け、茨城県の西部に位置する結城市のなすが、すくすく育っていました。なす収穫最盛期のこの時期、結城市園芸部会茄子部の部長、山口さんのなす畑におじゃましました。

山口さんは、約25年前から現在主流の品種「くろべえ」の生産に携わっています。それ以前は「千両2号」という品種でしたが、この「くろべえ」に魅了されて以来、25年間一筋に生産を続けているそうです。
「くろべえ」には名前の通り、黒々とした色と艶と光沢があることが特徴です。収穫後は日持ちがするため、販売側としても重宝され、安心して販売できることが強みだそうです。消費者としても実がしっかりしているため、購入後もしばらく美味しいなすを味わえるのが嬉しいところです。天ぷらやマーボーなす、焼きなすなどの料理との相性は抜群で、なすならではの食感と旨みを堪能することができます。

なすの美味しい見分け方

なすを購入する際の見分け方について、山口さんが教えてくれました。ヘタ下に赤紫色の部分があるものが鮮度の高く、美味しいなすだそうです。

この部分は、夜から朝にかけて育った部分にあたり、夜のうちに蓄えられた栄養分が詰まっています。陽が昇ってから収穫すると、栄養が枝に戻ってしまい美味しさが半減してしまうため、収穫は太陽が昇る前の朝5時頃から行うそうです。

花を見ればなすがわかる

結城市園芸部会茄子部会では、肥料を統一し、ミネラルの豊富な土づくりに取り組んでいます。およそ7haのなす畑から年間12万ケースを出荷しているそうで、茨城県内では最も大きな産地のひとつです。

風と雨に弱いため、栽培方法にも工夫がされており、手間のかかるV字型仕立てを採用しています。日光がまんべんなく当たるようにし、また、風で倒れないようにするなどの対策を行っています。6月の初旬ごろからなすの花が咲き始めます。山口さんはこの花を見て、「いい花をつけているな」と感じた時は、今年も出来のいいなすが収穫できることを確信するそうです。

今年は晴天が続き、「なすの出来も非常によく自信を持って出荷できる」と嬉しそうにおっしゃっていました。 丹精込めて作られ、すくすく育った結城のなす。これから美味しい旬を迎えます。結城のなすをぜひ、ご賞味ください。

取材協力

JA北つくば 西部営農センター

〒307-0031 茨城県結城市大字大木1902-2

TEL :
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