茨城県南部に位置するJA竜ヶ崎市の牛久地区は、約30年前からだいこんの生産を始め、茨城県内では最も古いとされています。「牛久河童大根」という名称でだいこんを生産し、現在では県の銘柄推進産地にも指定されています。

牛久河童大根のプライド

JA竜ケ崎市 だいこん生産部会 山岡 正男さん
JA竜ケ崎市 だいこん生産部会
山岡 正男さん

茨城県南部に位置するJA竜ケ崎市の牛久地区は、約30年前からだいこんの生産を始め、茨城県内では最も古いとされています。13年前に旧JA竜ケ崎市とJA牛久が合併し、現在のJA竜ケ崎市になりました。
牛久といえば河童伝説の残る牛久沼が有名ですが、牛久地区で農業をされている方々は慣れ親しんだ地元の名称を残そうと、「牛久河童大根」という名称でだいこんを生産し、現在では県の銘柄推進産地にも指定されています。

今回はJA竜ケ崎市でだいこん生産部会の部会長をされている山岡さんの圃場に伺いました。晴天に恵まれたこの日は収穫で大忙しで、作業の合間をぬって取材にご協力いただきました。山岡さんは、火山灰土の柔らかい土質と水はけの良さを活かし、長年だいこん作りに励んでこられました。

部会のベクトルはみな同じ

現在の部会員は21名で、「たかが大根、されど大根。でも、このされどが大事なんだ」が山岡さんの口癖となっています。安心・安全は当たり前の時代に、いかに鮮度と品質の良いだいこんを消費者に提供できるかを常に部会全体で共有し実践しています。通常の産地では雨が降ると収穫は休みとなりますが、山岡さんたちは雨が降っても休むこと無く収穫します。

収穫最盛期の現在、ご夫婦で毎日2,500~3,000本のだいこんを収穫しており、収穫期は10月から霜の降りる前の12月ごろまで続きます。
市場からの引き合いも強く、現状の生産量では注文に追いつけないのが実情で、それが現在の悩みの種となっています。

生でよし、煮てもよし

市場と消費者のニーズに応えるため「肥培管理、鮮度を追求し小回りのきく産地として、もっと生産量をあげたい」と語る山岡さん。
山岡さん自慢の「牛久河童大根」は、生で食感がよく、煮ても味のしみ込みが早いのが特徴です。そのため、料理時間も短縮できて主婦には有りがたい逸品です

これからの季節は、おでん種としても最高で、つゆがしっかりしみ込んだだいこんは何よりのごちそうです。
今夜は熱々おでんで、「牛久河童大根」を是非味わってみてください。

取材協力

JA水郷つくば 牛久営農経済センター

〒300-1286 茨城県牛久市小坂町2747

TEL :
029-875-0801
FAX :
029-875-0879

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※JA竜ケ崎市は平成27年7月11月付けでJA竜ケ崎に名称変更しました。

※文中のJA名および部会名等は取材当初の名称が使用されています。