茨城県の西部、古河市にあるJA茨城むつみ 総和地区園芸部会の副部会長を務める宇都木さんはこの道40年の大ベテラン。美味しいキャベツを出荷しようと、日ごろの管理を徹底しています。

キャベツ作り40年の大ベテラン

JA茨城むつみ 総和地区園芸部会 宇都木 正之さん
JA茨城むつみ 総和地区園芸部会
宇都木 正之さん

茨城県の西部、古河市にあるJA茨城むつみ 総和地区園芸部会の副部会長を務める宇都木さんの圃場を訪ねました。出荷最盛期ということもあり、青々と続くキャベツ畑は壮観の一言に尽きます。

10月初旬から始まった秋冬キャベツの収穫期がピークを迎え、お忙しい中の取材となりましたが、気持ちよく対応していただきました。

宇都木さんはこの道40年の大ベテラン。今年からは息子さんも手伝ってくれるようになったので奥様と3人で切り盛りされています。1日で300ケース、約3,000kgをひとつひとつ丁寧に収穫していくため、気の遠くなるような作業です。また、キャベツは天候に大きく左右される作物のため、今年の豪雨や台風など多くの自然災害で苦労しましたが、美味しいキャベツを出荷しようと、日ごろの管理を徹底し、出荷の日を無事迎える事ができました。

土と苗がキーワード

『キャベツ作りの基本は土づくりと苗』とおっしゃる宇都木さんは、3年間熟成させた自家製堆肥を使用し、栽培しています。定植は真夏の8月から始まるので、畑の土はカラカラに乾燥しています。定植するために水をまきながらの作業となるため、この作業が重労働だと言います。しかし、『この作業がしっかりしていればいいキャベツができる』と笑顔で答えていただきました。

現在の部会員は約100名で、以前よりも2~3割減少したそうですが、生産量はそれほど減ってなく、一戸あたりの農家の作付面積は増えています。

昨今の異常気象で「平年」という言葉が通じない時代になってきており、部会では品質向上の講習会を定期的に行うなど、その変化への対応に取り組んでいます。

他の産地も視察に訪れる

最近ではその取り組みが認められ、他県の主要産地も視察に訪れるなど、JA茨城むつみのキャベツ栽培にますます注目が集まっています。生産者と販売者の立場に立った施策を農協と取り組むことにより新鮮で安心・安全なキャベツをいち早く消費者にお届けすることができます。

秋冬キャベツの旬を迎え、もつ鍋やみそ汁の具材として、またポトフ、ロールキャベツとしても美味しいJA茨城むつみのキャベツを是非ご賞味ください。

取材協力

JA茨城むつみ 総和地区営農センター

〒306-0221 茨城県古河市駒羽根969-4

TEL :
0280-92-1820
FAX :
0280-92-6700
WEB :
http://www.jamutsumi.com/

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