この地域で栽培されたちんげん菜は、生でも食べることができ、
サラダとしても美味しく食べることができるのが特徴。
本場の中国産よりも、高品質で味が抜群だと高評価も頂いているそうです。

30年の苦労が実を結んだちんげん菜

JAなめがた ちんげん菜部会連絡会 会長 横瀬 孝さん
JAなめがた ちんげん菜部会連絡会
会長 横瀬 孝さん

茨城県の鹿行地域に位置するJAなめがた ちんげん菜部会連絡会の会長を務める横瀬さんの圃場へお伺いしました。
JAなめがたは茨城県内でもトップクラスの収穫量を誇りますが、ここまでに成長するまでには大変な苦労がありました。30年前に市場からの提案でちんげん菜の栽培を試験的に行うことがきっかけで、栽培が始まりました。

当時、日本人には馴染みの少ない中国野菜で、現在とは品種も異なり、なかなか市場に受け入れられませんでした。しかし、部会員全員で思考錯誤を重ね、肥料の研究から日本人に向いた美味しいちんげん菜を作る努力を重ねてきました。

生涯ちんげん菜作りに励む

生でも食べられると同連絡会の石崎 次男さん
生でも食べられると同連絡会の
石崎 次男さん

30年のノウハウを活かすため部会とJAなめがたとの協力で、様々な品種づくりに励んでおり、他の産地との差別化を推し進めています。
ちんげん菜は熱を加える料理を想像しますが、この地域で栽培されたちんげん菜は生食のサラダとしても美味しく食べられるのが特徴です。本場の中国産よりも、高品質で味が抜群だと高評価を頂いています。

いつかは主役に躍り出たい

栽培技術員の横田 富成さん
栽培技術員の横田 富成さん

「わき役のため主役になれないのが辛い」とおっしゃる横瀬さん。「毎日の食卓に欠かせない存在にしたい」と栽培技術員の横田富成さんも口をそろえておっしゃっていました。

県の特別栽培にいち早く認定されたちんげん菜のため、他県に比べて基準が厳しく、安全・安心はもちろんのこと、品質も厳格に定められています。そのちんげん菜を一人でも多くの人に食べてもらい、評価してもらいたいとのことでした。

左から、横田 富成さん、石崎 次男さん、横瀬 孝さん
左から、横田 富成さん、石崎 次男さん、横瀬 孝さん

料理の幅が広がるうれしい食材

ちんげん菜というとどうしても中国料理を連想しがちですが、サラダはもちろん、現在話題のスムージーでも美味しくいただけるそうです。(ちんげん菜1株に対しバナナ1本、豆乳200mlで簡単に美味しいスムージーの完成です)

最後にとっておきのレシピを教わりました。ちんげん菜を細かく刻み、チャック付のビニール袋に入れ市販のお茶漬の元を混ぜるだけ。一晩寝かせると、ちんげん菜の漬物が完成します。旬を迎えたJAなめがたのちんげん菜で是非お試しください。

取材協力

JAなめがたしおさい 北浦営農経済センター

〒311-1704 茨城県行方市山田3289

TEL :
0291-35-3515
FAX :
0291-35-3518
WEB :
https://ja-ns.or.jp/

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※文中のJA名および部会名等は取材当初の名称が使用されています。