26年前から専業として取り組んできた堀田さん。
市場からのニーズに応えた商品作りにチームワークで取り組んできた結果、高品質な大葉作りが実現しました。

高級品からの変革

JAなめがた 北浦地区大葉部会 部会長 堀田 清一さん
JAなめがた 北浦地区大葉部会
部会長 堀田 清一さん

JAなめがた北浦地区大葉部会の部会長を務める堀田さんの圃場を訪ねました。堀田さんは父親の代から大葉作りに携わり、26年前から専業として取り組んでおります。

生産当初は、大葉は超高級品だったため、現在のような段ボールでの梱包輸送ではなく、木箱に入れられ出荷されていました。当時は、保冷設備もないため流通にも大変気を使ったそうですが、現在では物流や流通の変化に伴い、鮮度を保ったままで出荷をすることが可能となっています。

大葉はハウス栽培で、365日休むことなく収穫・出荷されていますが、お正月用に出荷される現在が最も繁忙期です。

風評被害との闘い

東日本大震災後は、地震と風評被害で大きな打撃を受けました。堀田さんの主要取引の約8割は契約栽培となっており、その契約が全て白紙化され茫然自失しましたが、一つ一つ信頼回復に励むなど、まじめな取り組みが評価され、現在では震災前の状態にまで回復しつつあります。

大葉と言うと、一般消費者のみなさんには、大量の農薬を使っているというイメージが残っていると言われていますが、実際は厳しい基準のもと、減農薬で有機系の肥料やたい肥を使用して生産されています。

チームワークで変化に対応

「部会員、JAなめがたと共同で市場からのニーズに応えた商品作りに取り組んできた結果、高品質な大葉作りが実現した」と堀田さん。「これからは部会の全員が安定出荷、安定収入が得られるようにすることが自分の夢だ」と語っていただきました。

大葉の収穫は、一枚一枚手摘みで行われます。収穫後は大きさにより選別され、10枚を束にまとめて梱包してから出荷されるため、多くの人手が必要となります。生産から収穫、出荷まで全てがチームワークにより生み出されます。
そんな大葉のとっておきの美味しい食べ方を堀田さんの奥さんに教わりましたので、ぜひお試しください。

しそみその作り方

材料 大葉50枚、青とうがらし3本、味噌大さじ2と1/2、砂糖大さじ3、
油大さじ1と1/2
作り方 大葉を楊枝程度の細さに刻み、青とうがらしをみじん切りにしたら、油を入れたフライパンで青とうがらしを1分ほど中火で炒めた後、大葉を入れ弱火で1~2分炒めます。大葉がしんなりしてきたら、砂糖・味噌を入れてさらに中火で2分ほど炒めれば完成。
ご飯のお供や、のり巻きにしても絶品だそうです。

取材協力

JAなめがたしおさい 北浦営農経済センター

〒311-1704 茨城県行方市山田3289

TEL :
0291-35-3515
FAX :
0291-35-3518
WEB :
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※文中のJA名および部会名等は取材当初の名称が使用されています。