アスター生産量で圧倒的なシェアを誇るJA北つくば 花き部会。「全国有数の産地だと奢らず、毎日懸命に作業に取り組み、年間100万本の出荷を目指したい」と語る石崎さん。出荷規格を遵守することにより、市場からは絶大な評価と信頼を得ています。

40年の歴史を誇る一大産地

JA北つくば 花き部会 アスター専門部 部長 石崎 栄さん
JA北つくば 花き部会 アスター専門部
部長 石崎 栄さん

茨城県の西部に位置するJA北つくばは、広大な農地が広がる県内でも恵まれた環境で、野菜・花きの生産が盛んな地域です。今回は花き部会アスター専門部 部長 石崎さんの圃場に伺いました。これから最盛期を迎えるアスター。取材当日は目揃え会も開催され、生産者が集合し、これから始まる出荷に向けての確認と意見交換がされました。

花きの生産が始まったのは、およそ40年前。レタスやはくさい等、秋から春は収穫量も豊富ですが、夏場の閑散期を利用して何か作物は作れないかということで始めたのが、アスターでした。仏花として需要が見込めることと、お盆までに収穫する作物なのでその後の農作物の生産に影響がないことから、またたく間に広がったそうです。部会の生産者のほとんどが野菜との兼業ということです。

市場から絶大な信頼を得ている理由

全国有数のアスター生産量を誇るJA北つくば 花き部会。みなさんのほとんどが野菜との兼業でアスターの生産をされていますが、同じ作物として、非常に神経を使い作業を行っています。

また、出荷時には市場での取り扱いや流通段階での加工等を考慮し、下葉の処理までしっかり行います。出荷規格を遵守することにより、市場からは絶大な評価と信頼を得ています。

年間目標100万本に向かって

圧倒的なシェアを誇るJA北つくば 花き部会ですが、さらに目標を大きく持ち、その実現に向けた取り組みを現在も続けています。部会では土壌診断をきちんと実施し、使用農薬についても厳格な基準を設け、生産管理を徹底しています。昨今の異常気象で起こるゲリラ豪雨の対策として、圃場の完全排水の準備も行っているそうです。

「全国有数の産地だと奢らず、毎日懸命に作業に取り組み、年間100万本の出荷を目指したい」と語る石崎さん。また、「最近はご先祖様への供養や、感謝の念が希薄になってきているので、若い世代にも伝えていきたい」とおっしゃっていました。

お盆はもちろん、日ごろからご先祖様や家族に対しても感謝の心を忘れないようにしたいものです。今年はJA北つくばのアスターで、仏壇に感謝の念とともに色どりを添えてお盆をお迎えください。

取材協力

JA北つくば 西部営農経済センター

〒307-0031 茨城県結城市大字大木1902-2

TEL :
0296-35-3501
FAX :
0296-35-2521
WEB :
http://www.ja-kitatsukuba.or.jp/

大きな地図で見る