赤紫が満開の季節到来

県西部に位置し、利根川流域の肥沃な土地に広がるJA茨城むつみ 総和地区園芸部会 齋藤さんの圃場に伺いました。齋藤さんが作っているサニーレタスは、春の日差しを浴びて、これからどんどん赤紫色が濃くなり旬の時期を迎えます。
今から約50年前、父親の代から始まったレタス作りを経て、35年前からサニーレタスに切り替え生産をしています。
元々レタス作りが盛んだったこの地域において、大型の機械を導入し、さらに規模を拡大するかどうかの選択に迫られた時、齋藤さんはレタスから、少人数で生産可能なサニーレタスの生産に切り替えました。今でも「この時の判断は間違ってなかった」と、懐かしそうに語ってくれました。
継続は気配りなり
サニーレタスは繊細で傷つきやすい葉のため、生産管理にも気を遣っているそうです。露地栽培のため、冬場は寒さ対策としてビニールのトンネルで覆い、気温の上昇する春は温度調整のために換気をよくします。その時風が強いと土埃をかぶってしまい商品価値が落ちてしまうため、タイミングの見極めも重要だそうです。そのため、「毎日状況を見て適切な対応をしなければならないので休む間もないんですよ」と奥さんが笑って答えてくれました。
また、消費者の立場に立って、収穫から出荷まで迅速丁寧な作業を心がけているそうです。出荷は5月下旬まで続けられます。


みんなが笑顔になれることが目標
総和地区は平成25年度に、サニーレタスの県銘柄産地に指定されました。部会では、定期的に栽培講習会を開いたり、作型や品種の統一を図ったりする取組を始めており、ロスの少ない生産を目指しているそうです。「基本となる土づくりや、有機肥料を使った栽培など安心して食べていただけることはもちろん、生産の無駄も省いて効率の良い生産をしていきたい」と齋藤さんは力強く話してくれました。
気候も春らしくなってきました。いろどりも食感も楽しめる「JA茨城むつみのサニーレタス」をぜひお召し上がりください。
取材協力
JA茨城むつみ 総和地区営農センター
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