春セルリーは、春ならではのやさしい香りと、みずみずしさが特徴で、癖の少ないスッキリとした味わいが自慢。香りの主成分アピインには、神経鎮静作用や食欲増進効果などが期待できるそうです。

セルリーの精鋭部隊前進会

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JA岩井 岩井洋菜前進会 内田栄徳さん

県の西部、利根川流域に広がる肥沃な地域JA岩井 岩井洋菜前進会の内田さんの圃場に伺いました。前進会では45年前、春セルリー栽培の第一人者である東京都江戸川区の伊藤仁太郎氏から、栽培についてのノウハウを学び、セルリーの栽培を始めました。「苦労があっても常に前を向いて進んで行こう」という思いから、前進会と命名したそうです。現在は6軒の農家で構成されています。

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春セルリーは、春ならではのやさしい香りと、みずみずしさが特徴で、癖の少ないスッキリとした味わいが自慢。香りの主成分アピインには、神経鎮静作用や食欲増進効果などが期待できるそうです。毎年この季節になると、遠方からもわざわざ直接買い求めに来る方もいるほど、春セルリーに魅せられたリピーターも多いそうです。

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夏から始まるセルリー作り

春セルリーは前年の7月に種蒔きが始まります。「がっちりとした太い根の苗を作り、根を活着(土に根付く)させることが苦労なんです」と語る内田さん。この時の状態がセルリーの良し悪しを決定すると言っても過言ではないそうで、一番神経を使うそうです。その後は温度・湿度などの管理を行い、ようやく7か月後に収穫されるようになります。収穫は6月頃まで続き、前進会全体では最盛期には毎日約1,000ケースほどが出荷されていきます。

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集荷場では前進会のメンバーが顔を合わせる機会が多く、ダイレクトなコミュニケーションが日々行われています。栽培技術や情報交換を随時行うことにより、品質格差をなくす取組を行っているそうです。

二代目の決意

内田さんは父親が始めた春セルリー作りの二代目。現在でも両親は現役ですが、主役は内田さん。目標をうかがうと「天候に左右されない品質を目指していきたい」とのこと。「30年後も50年後も、ずっと続けていけるよう、畑作りを頑張ります」と笑顔で答えていただいた顔が印象的でした。

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ハウス内は、新鮮なセルリーの香りで満たされていました。
旬を迎えたJA岩井 洋菜前進会のセルリー。春ならではの、美味しさをまとったセルリーをぜひお召し上がりください。

取材協力

JA岩井 営農センター

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