JA常陸ではカリーノケールをはじめとする西洋野菜の栽培に力を入れています。カリーノケールはフリフリとした愛らしい緑の葉が特徴の苦みやえぐみがほとんどないケールの一種です。葉がやわらかく、ちぢれた葉がドレッシングなどとよく絡みます。
産地だより

山崎さんのカリーノケール

JA常陸ではカリーノケールをはじめとする西洋野菜の栽培に力を入れています。カリーノケールはフリフリとした愛らしい緑の葉が特徴の苦みやえぐみがほとんどないケールの一種です。葉がやわらかく、ちぢれた葉がドレッシングなどとよく絡みます。

産地に合った新たな品目を

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JA常陸では生産者の高齢化に伴って重量作物の作付けが難しくなったことをきっかけに、ケールなどの珍しい西洋野菜を導入し、積極的に栽培をはじめました。JA常陸管内では常陸大宮市、常陸太田市、大子市、ひたちなか市、笠間市でカリーノケールの栽培をおこなっています。カリーノケールは葉が柔らかくクセがないため生のままサラダでも食べやすく、葉が細かくちぢれボリューム感があるのが特徴です。JA常陸のカリーノケールの出荷量は県内の出荷量のほとんどを占め、JA常陸大宮地区園芸部会では部会員のうち16名で1月~7月と10月~12月に出荷をおこなっています。
今回は山崎さんの色鮮やかなカリーノケールをご紹介します。

売り場を彩るカリーノケール

JA常陸大宮地区園芸部会 山崎さん
JA常陸大宮地区園芸部会
山崎さん

山崎さんはJA職員として働いていましたが、専業農家のご両親が体調を崩されたことで跡を継ぎました。カリーノケールのほか、なす、常陸秋そば、水稲の栽培を1人でこなされており、昨年は約2tものカリーノケールを出荷しました。
山崎さんがカリーノケールの栽培をはじめたきっかけは、洋野菜を多く取り扱う常陸大宮市の道の駅がオープンすることになったためです。現在は道の駅を盛り上げる品目のひとつになり、栽培をはじめた当初よりも出荷量が増加しています。

各生産者にあわせた
収穫時期や出荷形態で高い品質を

山崎さんの圃場では、なすの後作にカリーノケールの栽培をしています。「なすは連作ができないためカリーノケールの栽培と組み合わせて、なすを育てた後の土壌環境を活かし栽培をおこなっているんです。」と山崎さんは話します。

下が早採りしたカリーノケール

手作業で一枚一枚収穫した後はすばやく梱包されます。「カリーノケールは収穫後、乾燥するとあっという間にしおれてしまうのですばやく梱包して品質を維持しています。また、部会では生産者の作付面積に合わせて収穫する時期や出荷方法を変えています。早採りの小さなものは手軽に購入しやすいサイズの袋に詰め、出荷量が多い生産者は5kgの箱に詰めて加工用などに出荷しています。収穫する時期によってこんなに大きさが違うんですよ。」と山崎さんは教えてくれました。

栽培の柱になるような品目を目指して

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山崎さんに今後の目標について伺うと「ほかの品目と同様にカリーノケールが栽培の柱になるように、これからも健康で栽培を続けていくことです。」と笑顔で話してくれました。部会については「新型コロナウイルスの影響もあり現在は生産者同士の交流がすくなくなっているため、これから徐々に交流する機会を増やし、これまで以上に品質をより良くしていきたいです。」と意気込みを語ってくれました。

甘みが強く、クセのない食べやすいケール

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山崎さんはカリーノケールについて、「ケールというと"苦い"といったイメージをお持ちかもしれませんが、カリーノケールはまったく苦みやえぐみがなく、栄養素がたっぷり含まれている野菜です。ぜひ、生のまま他の野菜と一緒にサラダに加えて、率先して食べて欲しいです。もっとカリーノケールの美味しさを皆さまに知っていただきたいです。」と話してくれました。
カリーノケールはサラダだけでなく、スムージーにもおすすめです。各地の量販店のほか、グリーンハウス大宮などのJA常陸管内の直売所でもお買い求めいただけます。
ぜひ、JA常陸大宮地区園芸部会のカリーノケールをご賞味ください。

取材協力

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