れんこん産地として先陣をきって
茨城県のれんこん生産量は全国のうち約半分を占め、その多くは霞ヶ浦沿岸地域で栽培されています。JA新ひたち野管内の小美玉市玉里地区でも肥沃な土壌と水温の高さを活かして、れんこん栽培が盛んにおこなわれています。昭和23年にはJA新ひたち野蓮根部会玉里支部が発足し、昭和56年からは本格的にビニールハウスで促成栽培をおこない全国有数規模の周年栽培・出荷を確立しました。現在は部会に23名が所属し、他産地との差別化を図るため"マルタマ真レンコン"の出荷にも取り組んでいます。マルタマ真レンコンはから刈り※をせず収穫直前まで茎葉を残すことで鮮度の高さの証である赤渋がつく、れんこんです。
※通常のれんこんは、表皮の色を白くする目的で、れんこんの地下茎の呼吸を止めるために収穫数日~数週間前に、「から刈り」と呼ばれる茎葉を刈り取る作業を行う。(茨城県HPより引用)
品質はもちろんのこと、見た目にもこだわって
JA新ひたち野蓮根部会玉里支部の部会長を務める小松崎さんは、3代以上続くれんこん専業農家です。平成5年からハウスでの栽培もはじめ、れんこんの栽培歴は30年以上になります。
収穫は水圧ポンプを使って折れたり、傷つけないように手作業で掘り上げ、作業場でひげ根をとって洗浄し梱包します。「収穫の際に強めに握っただけでも指の跡がついてしまうほど繊細です。れんこん栽培は見えない部分が多いので慣れが必要ですね。泥を落とす際に強く擦ると傷ついてしまうので乾かないように布をかけておき、花嫁に化粧をするような気持ちで一つひとつ丁寧に洗っています。」と小松崎さんは話します。
れんこんが
もっと身近な野菜になってほしい
小松崎さんは今後について「"おいしい"といってもらえることが生産者としては嬉しいので今後も品質の高いれんこんをみなさまに届られるように頑張っていきたいです。部会では新しい取り組みとして"マルタマ真レンコン"のブランド化に励んでいます。」と話してくれました。奥様からは「れんこんもじゃがいもと同じようにいつも食べる身近な食材になってほしいです。実はれんこんにはビタミンCが多く含まれていて、れんこんのビタミンCはでんぷんに守られているので栄養素が損なわれにくいんです。※」と魅力のひとつを教えてくれました。
※ビタミンCは本来熱に弱いのですが、れんこんはでんぷんが多いため加熱しても相当量のビタミンCが残ります。(茨城をたべよう 食と農のポータルサイトより引用)
節ごとの食感を味わって!
おすすめのレシピを伺うと「節ごとに食感が変わるので、料理によって使い分けてみてください。先端の1節目は柔らかくシャキシャキ感が強いので、ピクルスや素揚げして夏野菜とあわせて煮浸しにするのもおすすめです。2節目はきんぴらや天ぷら・煮物など色々なお料理に、3・4節目は繊維が多いので、みじん切りにしてハンバーグなどに入れると食感がアクセントになっておいしいです。」と教えてくれました。また、「皮にも栄養が多く含まれているので新鮮な場合は皮付きのまま、揚げたり炒めたりしてください。茹でる際は紫色になるので皮を剥いてくださいね。」と調理のポイントも教えてくれました。JA新ひたち野でもレシピを多数紹介していますので、ぜひお試しください!
JA新ひたち野蓮根部会玉里支部のれんこんはJA新ひたち野産地直売所「みのり」や JA新ひたち野農産物直売所「大地のめぐみ」でもお買い求めいただけます。
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JA新ひたち野 産地直売所「みのり」
〒319-0132 茨城県小美玉市部室1151-7
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JA新ひたち野 産地直売所「大地のめぐみ」
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