実は十指に入るいちごの大産地
茨城県全域ではいちごの栽培が盛んにおこなわれており、出荷量は全国7位に位置しています。(令和4年野菜生産出荷統計 ※茨城県公式ホームページより引用)
県南西部では筑西市でいちごの出荷量が特に多く、その筑西市を含んだ3市で栽培をおこなっているのはJA北つくばいちご部会です。平成12年に発足し、現在47名の部会員が所属しています。11月から翌年5月にかけて「とちおとめ」「いばらキッス」「やよいひめ」の3品種を京浜市場に出荷しています。
間々田さんは両親からいちご栽培を継いだ2代目で、令和3年まで部会長を務められていました。「元々会社勤めをしていましたが『親が栽培できなくなってからいちごの栽培をはじめたのでは、ままならない』との周りからの声もあって30代で後を継ぎました。両親の代では"女峰"という品種が主流でしたが、私の代で"とちおとめ"などの新しい品種が続々と加わり栽培方法もかなり変わりました。」と就農の当時について話してくれました。
いばらキッスの魅力
間々田さんは7棟ものハウスで「とちおとめ」と「いばらキッス」を栽培しています。間々田さんにおすすめの品種について伺うと「私は"いばらキッス"をおすすめしたいです。他品種よりも酸味が少ないので小さなお子様にも人気なんです。」と教えてくれました。いばらキッスは茨城県オリジナル品種で、糖度の高さと酸味のバランスが良い濃厚な食味が魅力です。果皮は濃い赤色で光沢があります。
栽培するにあたっては「とちおとめ」にくらべて収穫開始時期が遅い品種です。着実に出荷時期を合わせるために"夜冷育苗"という処理をおこなって収穫時期を早めています。また、いちごは冬の1番果から2番果、3番果と続けて5月まで収穫をするため、天敵を利用して害虫や病気の発生を予防し、健康な株でおいしいいちごを実らせています。
統一した高い品質で出荷するための工夫
収穫時期にはカラーチャートを基に収穫をおこない、各生産者で一つひとつ選果し丁寧にパックなどに詰めていきます。部会では出荷期間になると約1ヶ月ごとに目揃え会を実施し、収穫や選果の細かな認識合わせをおこなっています。また、選果やパック詰めなどの出荷調整作業に多くかかわる女性部員も対象とした目揃え会も実施し、部会一丸となって品質の統一化に務めています。
いばらキッスのなかでも、高い等級でかつ粒揃いの良いいちごは「特選いばらキッス」として化粧箱入りで出荷しています。格別のいちごを贈り物にいかがでしょうか。
おいしいいちごを
安定して届けるために産地力を維持て
部会の目標は産地力を維持していくことです。部会では部員の高齢化が進んでいますが、そのなかでも新規就農者や生産者の後継者も徐々に参画し、最年少は20代からと若い担い手が揃いはじめています。間々田さんは「今後の目標はいちごの収穫量を増やしていくことです。また、今年からは息子も本格的に参加するんです。」と話してくれました。
JA北つくばでは部会のいちごをより知ってもらうため、いちごのプレゼントキャンペーンを実施しています。新型コロナウイルスによる自粛要請の影響で従来おこなっていた試食宣伝会などが開催できなかったことから、令和3年より新たな取り組みとしてスタートしました。毎年2月に出荷されるパックに記載されたQRコードを読み込み、アンケートに答えていただくと抽選でいちごが当たります。店頭で見かけた際にはぜひ購入いただきキャンペーンにご参加のうえ、味わってみた感想をお聞かせください!
JA北つくばいちご部会のいちごは各地の量販店ほか、JA北つくばファーマーズマーケット「きらいち」の各店舗でもお買い求めいただけます。
取材協力
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JA北つくばファーマーズマーケット きらいち 筑西店
〒305-0845 茨城県筑西市西方838-1
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JA北つくばファーマーズマーケット きらいち 結城店
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