「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に密着!【入善高校2025Vol.1】
JA全農とやまでは、昨年に引き続き『富山県立入善高等学校 農業科 入善ジャンボ西瓜班』の生徒たちに密着し、富山県内の頑張る農業高校生の姿をブログにて紹介していきます!
同校では、7年前から「NEW農チャレンジ事業」と称し、入善町の特産品である「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に取り組んでおり、現在、3年生4人と2年生3人が、先生や生産者の指導のもと、「入善ジャンボ西瓜班」として活動しています。
昨年度は、目標にしていた四角いジャンボ西瓜を作ることに見事成功!(「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に密着!【入善高校2024③】)
ただ、試食したところ、酸味が強く美味しく食べることができませんでした。
原因は、西瓜を四角に整形するために設置する枠内の温度が高くなり、熱がこもったからではないかと推察し、今年は枠内の通気性の見直しを行うなどして、昨年に引き続き、四角く甘いジャンボ西瓜づくりに取り組んでいきます。
5月初頭、2年生の授業にお邪魔しました。

▲授業がおこなわれる生産者・上田さんの圃場
授業内容は、入善ジャンボ西瓜の「定植作業」。
今年度は生産者の上田さんの畑の一部を借りて、ジャンボ西瓜を育てていきます。
この日はラグビーボールのような楕円形を目指す16株と、四角く育てる4株の合計20株の自根苗を定植しました。
まず始めに、上田さんから植え方のポイントについて説明を受けます。

▲定植のポイントを教わる生徒たち
まず約1メートル間隔で苗を植える場所を決めます。マルチに手で穴をあけた後、苗が入ったポットの外側を軽くもみ、苗を取り出して植えます。
植えた際に苗と土の間に空洞があると、根が延びていかなくなるため、しっかりと苗を地面に押し込んでいくことがポイントです。
![]() |
![]() |
苗を圃場へと運び、間隔をあけて配置し、 いざ定植。 |
畝に被せたマルチに手で定植する穴をあけ、 苗を植えます。 |
![]() |
![]() |
苗と地面の間に隙間ができないように ぎゅっと苗を押し込んで… |
定植完了! |
今回、初めてジャンボ西瓜の定植をおこなったという生徒たちは、「苗を地面に押し付ける際に、力が強くなりすぎないように気を付けながらも、隙間ができないようにしっかり力加減を意識した」「無事に四角く甘い西瓜に育って欲しい」と話してくれました。
また、入善高校ではチューリップや米などの様々な研究をしている中で、なぜジャンボ西瓜の研究を選んだのか尋ねたところ、
入善出身のため幼いころからジャンボ西瓜が身近で、親しみをもっていたことや、中学生の時に入善高校のオープンハイスクールに行き、その時に試食したジャンボ西瓜が甘く美味しかったことに感激して、自分でも育ててみたい!と思ったことがきっかけだったと話してくれました。

▲入善ジャンボ西瓜班 2年生の皆さん

▲定植した苗
生徒さんたちが心を込めて丁寧に植えた苗が、立派に育ちますように。
今年も大きく美味しいジャンボ西瓜ができることを楽しみにしています!
引き続き、本ブログでは生徒たちの頑張る様子をお届けしていきます!