「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に密着!【入善高校2024③】
JA全農とやまでは、富山県内の頑張る農業高校生の姿をブログにて紹介しています。
今回は、『富山県立入善高等学校 農業科 入善ジャンボ西瓜班』の生徒たちに密着します!
同校では、6年前から「NEW農チャレンジ事業」と称し、入善町の特産品である「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に取り組んでおり、現在、3年生3人と2年生4人が、先生や生産者の指導のもと、「入善ジャンボ西瓜班」として活動しています。
★前回までの記事はこちら!
「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に密着!【入善高校2024①】 | 手しおにかける(とやまの農業をレポートするブログ) | JA全農とやま (zennoh.or.jp)
「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に密着!【入善高校2024②】 | 手しおにかける(とやまの農業をレポートするブログ) | JA全農とやま (zennoh.or.jp)
7月の終わり、同校の農場で行われた2、3年生の授業にお邪魔しました。
この日の授業内容は、四角い枠に入れた入善ジャンボ西瓜の収穫作業とお披露目・試食会です。
5月に定植し、6月末に四角い枠型に枠入れした西瓜たちをいよいよ収穫する時がきました。
準備を終えた生徒たち。いざ収穫作業へ!
枠入れした西瓜を2人がかりで農場から運び出し、台車でお披露目会場へ移動します。
高見さんに教えてもらいながら、インパクトドライバーを使って枠型のボルトを次々と外していきます。
日差しが照り付ける中、作業を続け、作業開始から数十分後・・・
自立できるほど四角に!!
通常のジャンボ西瓜(写真左)と比べると、明らかに四角い入善ジャンボ西瓜作りに成功しました!
▲高見さんお手製の枠で育てた西瓜もしっかり四角に
今年度は、特注した枠で栽培した2玉と、高見さんお手製の枠で栽培した5玉の、計7玉が無事四角になりました。
続いて、大きな包丁を用意し、試し割りです。
会場には入善町 笹島町長も駆けつけ、生徒と一緒に西瓜を切ります。
▲いざ入刀! | ▲綺麗な断面ににっこり |
そして、そのお味は・・・
「ピリっとする。酸っぱい水みたいな。しょっぱい気もする。」と生徒たち。
「美味しいと思って食べたら、想像と違う味がして驚いた。」と意外な結果にびっくり。
高見さんは、「枠内に熱がこもって、暑くなりすぎたのかもしれない。」と原因を考えていらっしゃいました。
四角い入善ジャンボ西瓜は、大きいもので22キロほど、糖度は7.3度で、通常通り育てた入善ジャンボ西瓜の12~13度と比べると低いということが分かりました。
▲調査結果
その後、新品種の試し割りもおこなわれ、「甘い。美味しくて、西瓜らしい味がする。」と好評の様子でした。
今回の四角いジャンボ西瓜の出来に対し、生徒たちは、
「わき目取りや受粉など、西瓜の管理を頑張ってきた。四角い西瓜ができてとても嬉しかった。」
と、喜びの気持ちを聞かせてくれました。
高見さんは
「生徒たちが頑張っていたので、四角になって本当に良かった、安心した。来年も生徒たちと一緒に挑戦したい。楽しみです。」
と、笑顔で生徒たちの挑戦を称えてくださいました。
本ブログでは、引き続き、生徒たちの頑張る様子をお届けしていきます。