令和7年度「NEW農チャレンジ研究報告会」で研究成果を発表!~入善ジャンボ西瓜班~【入善高校2025Vol.9】
JA全農とやまでは、富山県内の頑張る農業高校生の姿をブログにて紹介しています。
今年度の集大成!1月下旬に入善町民会館コスモホールで開催された、令和7年度「NEW農チャレンジ研究報告会」で生徒たちが頑張る様子をお伝えします!
この報告会では、富山県立入善高等学校農業科の「入善ジャンボ西瓜班」、「チューリップ班」「富富富班」の生徒が、これまでの研究成果を生産者や地域の方々に報告しました。
この1年間、密着してきた生徒たちの栽培・研究に関する発表内容をご紹介します!
今回は入善ジャンボ西瓜班の発表をご紹介!
▲発表をおこなった西瓜班の4名
今年取り組んできたのは、「美味しく四角い入善ジャンボ西瓜作り」。昨年は、入善ジャンボ西瓜を四角に育てることには成功しましたが、糖度の点で課題が残る結果となりました。
昨年度、糖度が不十分だった理由を枠内の通気性と温度にあると考え、今年度は枠の改良と新規枠の増設、寒冷紗を設置する工夫をして栽培・研究をおこなうことにしました。
西瓜を四角く成形するためにはポリカーボネート製の枠が効果的であることから、今回も同様の枠を用意。昨年から2枠増設し、全4枠を用意しました。
昨年からの課題に対応するため、今年度は四角枠の側面にインパクトドライバーで穴を開け通気性を改善し、枠のフレームをペンキで白く塗り、枠内の温度が高くならないように工夫しました。また、4枠のうち2枠には日光の影響を受けにくくするために寒冷紗を設置しました。
8月4日の西瓜の収穫・お披露目会では、今年も無事に「四角いジャンボ西瓜」が完成。
一番の課題であった糖度は11.5度と一般的な西瓜の平均糖度(10度前後)よりも甘い西瓜を育てることに成功しました。
▲四角く、甘い入善ジャンボ西瓜づくりに成功!
今年度から積算温度計を使用した温度管理にも取り組み、枠内外でどの程度気温差があるのか調査しました。結果を集計したところ、寒冷紗を設置したものとそうでないものの積算温度や糖度の差はあまりなく、寒冷紗の設置による西瓜の生育には大きな影響がないことがわかりました。
※積算温度…作物の生育を評価する際に用いる指標のひとつ。ある期間の日々の平均温度のうち、一定の基準値(基底温度)を超えた部分を加算したもの。
| ▲積算温度計の計測結果を比較したグラフ | ▲糖度にもほとんど差はみられず |
今年度の研究の結果、枠内の通気性を向上し、枠内の温度が高くならないように工夫したことで食用としての四角い西瓜の栽培は完成品に近くなりました。一方で、4月~5月の気温が低く、雨量が少ないという気候の影響によって生育が阻害され、去年の西瓜に比べて小ぶりな西瓜が多く、枠に到達しないものもあったことが課題となりました。
逆に、枠に到達するほど大きく生育した場合は、通気性が悪化し、糖度が上がらなくなる可能性があるため、今後は生育状況に応じた対策を講ずる必要があると考察しました。
また、今年栽培された入善ジャンボ西瓜は、オープンハイスクールや七夕まつりで展示・試食されました。七夕まつりでアンケートを実施した結果、入善ジャンボ西瓜の栽培がおこなわれていることは認知されているものの、New農チャレンジについては認知度が低い結果となりました。
▲発表する生徒たち
これらの結果を受けて生徒たちは、「New農チャレンジの取組みをPRすることで、入善高校や入善町のPR活動につながっていくと感じた。自分たちの研究や成果によって、今後、入善ジャンボ西瓜の生産がより充実し、入善町のPRにつながっていって欲しいと考えている。」と話しました。
取材を通して、生徒たちが地元の特産品である入善ジャンボ西瓜に親しみを持っていることが伝わってきました。四角く甘い西瓜を作るという目標は今年達成されたため、来年はどんなチャレンジをしていくのか、とても楽しみです。
入善ジャンボ西瓜班の生徒の皆さん、先生、関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした!
次回はチューリップ班の発表をご紹介します!

