畜産簡易牛舎
全農宮城県本部で実施している『繁殖牛生産基盤(簡易牛舎)推進事業』についてご紹介いたします。
この事業は平成27年度から実施し、令和2年度までに40棟を建設しております。
目的
和牛繁殖経営及び和牛一貫経営における和牛繁殖生産基盤の維持・拡大を図るため、和牛繁殖規模拡大農家への支援並びに担い手中心に和牛繁殖基盤拡充と経営安定(生産コスト削減)を目的としております。
事業内容
独立行政法人農畜産業振興機構が実施している「肉用牛経営安定補完事業(繁殖雌牛の増頭に資する簡易牛舎の整備)」を全農宮城県本部が利用し建設した簡易牛舎を飼養者と賃貸契約し、賃貸期間終了後は飼養者の所有となります。
- 簡易牛舎建設に伴う用地の確保、確保に伴う許認可・手続き等は飼養者が行います。
また、それに伴う費用は飼養者が負担します。 - 補助率は1/2以内(税抜)となり、対象は本体牛舎及びウォーターカップ等の器具器材となります。
土間コンクリート・電気工事・水道工事は全額飼養者負担となります。 - 建設した簡易牛舎は本会と賃貸契約(7年間)を締結します。
建設費用に関しては資材の耐用年数等を加味して7年間の分割払いとなります。 - 簡易牛舎は『かまぼこ型のビニールハウス』となり、繁殖牛舎面積要件は令和3年度から変更になりました。
繁殖雌牛増頭1頭当たり 15㎡以内(令和2年度まで 13㎡)
育成牛(子牛)1頭当たり 3㎡以内(新規)
※令和3年度より育成牛(子牛)分の面積も併せて建設可能となりました。
頭数の考え方:牛舎に入れる育成牛の頭数分(増頭後の繁殖雌牛頭数が上限)
【例】現在、繁殖雌牛を20頭飼育しており10頭増頭する場合は、最大30頭分の育成牛分を建設可能。但し、既存の牛舎でも育成をする場合は、その頭数分を差し引くこと。
- 注1:繁殖雌牛のみ飼養する場合は、15㎡/1頭が上限。
- 注2:10頭増頭する牛舎に、繁殖雌牛と育成牛を子付けで飼養する場合、15㎡+3㎡=18㎡で計算する。
- 注3:事業で建設する牛舎に、育成牛のみを飼養する場合は、3㎡/1頭で計算すること。
- 注4:事業で建設する場合の牛舎の面積は、500㎡以内であること。
- 牛舎の㎡当たりの単価は2.5万円(税抜き)です。
- 5年後までに建設した簡易牛舎の頭数を純増することが条件となり、5年間は毎年飼養頭数等の報告書の提出が必要です。
(例:10頭牛舎建設の場合は、5年後に10頭純増していること)
※全農宮城県本部では、増頭のための導入助成をご用意しております。
簡易牛舎建設してからの注意
- 増頭のための牛舎であるため、既存の牛舎・パドック等を活用して分娩舎・育成舎等のスペースの準備が必要となります。
- ビニールハウスのため、カラスが多い地域では鳥除け対策等野生動物への対応が必要となります。