手しおにかける

「富富富」の栽培研究に密着!【入善高校2025 Vol.2】

2025年06月10日

JA全農とやまでは、富山県内の頑張る農業高校生の姿をブログにて紹介しています。
今回は、『富山県立入善高等学校 農業科 富富富チーム』の生徒たちに密着します!

同校では、7年前から「NEW農チャレンジ事業」と称し、様々な農産物の栽培研究に取り組んでおり、現在、3年生3人と2年生2人が、先生や生産者の指導のもと、「富山米・富富富チーム」として活動しています。

昨年度は、栽培したお米が見事「全国農業高校 お米甲子園 2024」にて特別優秀賞を受賞!(「全国農業高校 お米甲子園 2024」にて入善高校農業科が特別優秀賞を受賞しました

今年度は、同大会で昨年以上の結果を目指すとともに、普通苗と密苗の生育観察を行います。

5月中旬、田植え作業を取材しました。
ちょうど入善高校は定期試験期間中ということで、この日は早めに試験が終了した3年生3人と先生方によって作業が行われました。

今回は普通苗の田植え作業。約33.5a(3,350㎡)の田んぼに苗を植えていきます。
4月下旬に種をまいて育苗した苗を田植え機にセットし、苗の植え付けを行っていきます。

▲しっかりと根が張った苗 ▲苗を田植え機にセットして…
▲田植え機に乗り込み、いざ出発!


先生に田植え機の操作方法を教わりながら、圃場の端から端までまっすぐ進み、ギリギリまで苗を植え、旋回してまた圃場の対岸を目指してまっすぐ進んでいきます。

▲ハンドル操作が難しい旋回作業

富富富専用の肥料を機械にセットし、施肥作業も同時に進めます。
10aあたり32kgの肥料が適量で、今回使用した肥料の総重量はなんと100kg超!

▲「富富富」専用のBB肥料 ▲田植えと同時進行で施肥作業も進める


生徒たちは時折田植え機の運転を交代しながら作業を完了させました。

田植え機のハンドルを握って実際に運転するのは今回が初めてという生徒たち。

ハンドルを動かさずとも、小さな石や土の状態が影響し、徐々に曲がっていってしまうので、視線を遠くに向けて軌道修正をしながら進むことがポイントと教えてくれました。

▲今回田植え作業を行った富富富チームの3年生

また、入善高校ではチューリップや入善ジャンボ西瓜などの様々な研究をしている中で、富富富の研究を選んだ理由は、小学校のころ体験した米作りにやりがいを感じたことや幼少期に手伝った実家のお米作りを思い出したことがきっかけだったと話してくれました。

最後に今年の抱負を尋ねたところ、昨年よりも食味のしっかりした品質の良いお米を育て、
12月に行われるお米甲子園で最優秀金賞をとりたい!と意気込みを語ってくれました。

▲きれいに植え付けられた苗たちと立山連峰

生徒たちが一生懸命植えた苗がすくすくと育ち、立派な穂を作りますように。
今年も美味しいお米ができ上ることを楽しみにしています!

引き続き、本ブログでは生徒たちの頑張る様子をお届けしていきます!