青森のさくらんぼ
主力産地
主産地は、県南の南部町と八戸市、五戸町を中心とした地域です。
近年は、りんごの剪定技術を生かし、弘前市や青森市などの津軽地方でも栽培されるようになりました。

主力品種
佐藤錦
- 県全体の生産量の約半分を占めています。
- 大きさは7g程度で、色は黄色地に鮮やかな紅色がつきます。甘味と酸味のバランスが良く、肉質は乳白色で非常に良好です。
- 旬は6月下旬から7月上旬頃までです。

紅秀峰
- 横に張った形で比較的大粒。果肉は硬く、日持ちが良いです。
- 甘味が強く酸味は少なめで、食感は良好です。
- 旬は7月上旬から中旬頃までです。

新品種「ジュノハート」
- 甘みの強い「紅秀峰」に、果実が大きい「サミット」を交配した品種です。
- 国産品種の中でも最大級で、果実がハート形をしているのが特徴です。
- 鮮やかなルビー色で艶が良く、果肉はかためで適度な果汁があり、種がはがれやすく食べやすい。すぐれた食味と美しい外観から、贈答品として最適です。
- 旬は7月上旬から中旬頃までです。
- もっと知りたい方は 青森県「ジュノハート」特設サイトへ。

月 | 生態 | さくらんぼの管理作業 |
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3 | - | ・園地の清掃 ・摘芽 大玉で良品質の果実を生産するために、非常に効果的な作業です。 |
4 | 催芽 発芽 展葉 |
- |
5 | 開花 落花 果実肥大 |
・人工授粉 おうとうは受粉のうまくできる期間が短いため、2回以上に分けて行います。最近は作業効率を上げるため、マメコバチやミツバチを利用することもあります。 |
6 | 早生熟期 中生熟期 |
・摘心・摘果・着色管理 摘果は摘芽と同様に、大玉良品果の生産に効果的な作業です。おうとうは自然に落果する性質(生理的落果)があるため、生理的落果後に速やかに行います。摘心は樹勢の強い場合、新梢が伸びすぎるのを予防する目的で行います。伸びすぎた新梢(徒長枝)は日当たりを悪くするため、着色管理にも影響します。 ・雨よけフィルム被覆 おうとうは果実が大きくなってくると、雨によって、実が裂ける「裂果」が発生しやすくなります。そのため、パイプハウスに雨よけのフィルムを張ります。 |
7 | 晩生熟期 | ・収穫 こうして、1年間さまざまな作業によって育てられたおうとうは、早いものでは6月中旬から収穫が始まります。おうとうは日持ち性が悪く痛みやすいため、管理に注意しています。 ・雨よけフィルム除去 収穫後、雨よけフィルムを除去します。設置したままだと、パイプハウス内の温度が高くなりすぎたりするためです。 |
10 | - | ・施肥 おうとうは10月中旬に肥料(基肥)をまきます。 |
11 | 落葉 | ・整枝・剪定 枝を切り、樹全体のバランスを整えて作業をしやすくし、早く実を付けさせ、品質が良く、安定してたくさん取れる樹を作ります。 |
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