あおもり米の品種・歴史
あおもり米の品種
うるち米
青天の霹靂

2015(平成27)年産よりデビューし、青森県初の食味ランキング特Aを取得した期待の新品種「青天の霹靂」です。名前の由来については、青天の「青」は青森の青、「天」は遥かに広がる北の空。「霹靂」は稲妻。稲妻は稲の妻と書くように、稲に寄りそい米を実らせるとされています。
晴れわたった空に突如として現れる稲妻のような、鮮烈な存在になりたいと考えて名付けられました。
作付けは、安定した登熟気温が確保できる「津軽中央(山間冷涼除く)」および「津軽西北」と、特に良食味生産が可能な水田・生産に限定しており、また厳しい出荷基準を設けて販売することとしております。
ほどよいツヤと、柔らかな白さがあり、粘りとキレのバランスがよく、上品な甘みの残る味わいで、ご飯が好きになるお米です。
JA全農あおもりでは10月10日を『青森のお米「青天の霹靂」の日』として日本記念日協会に登録しており、「青天の霹靂」の全国トップブランド化を目指してまいります。
はれわたり

2023(令和5)年産よりデビューし、食味ランキング特Aを3年連続(令和4年産は参考品種として)取得した品種「はれわたり」です。名前の由来については、あおもり米の未来が拓け、お米を食べるみなさん、生産者のみなさん、関係するみなさんの気持ちがこのお米によって明るく晴れやかになるように名付けられました。
2009年の交配開始から13年、ひとめぼれやコシヒカリをルーツにもつ良食味の青系169号と多収穫で栽培特性に優れたコシヒカリをルーツにもつ青系170号が出会い、あおもり米のあたらしい理想を形にしたお米として生まれました。
炊き上がりの外観は透き通るように白く、また、ほどよいやわらかさと粘りによるなめらかな食感が特徴のお米です。
まっしぐら

2006(平成18)年産にデビューし、2019(令和元)年産に食味ランキング特Aを取得しました。県産米の食味・品質の追求に「まっしぐら」に、きまじめに農家が取り組んでいく気持ちを込めて命名されました。
「味よし」「収量よし」「いもち病に強し」と優れていて、現在青森県の看板品種となっております。県下全域にて作付けされており、外食産業等の業務等の業務用を中心に販路の拡大しております。
酒造好適米
華吹雪
青森県産の酒造好適米の歴史は、1968(昭和43)年に奨励品種となった「古城錦」に始まり、1986(昭和61年)奨励の「豊盃」へと受け継がれてきました。
これらの品種は、酒造適性には定評があったものの、耐冷性・耐病性が低いといった、栽培上の弱点がありました。
この弱点を克服し、1986(昭和61)年に育成されたのが「華吹雪」です。その栽培適正・酒造適正は、生産者・酒造メーカーに広く受け入れられました。
現在では弘前市・三戸町・つがる市に作付けが定着し、県産純米酒用(精米歩合60%の特別純米酒)の原料として、定番となっています。
華想い
「華吹雪」は純米酒用の原料としての評価を確立していきましたが、高精白に向かず、精米歩合50%、40%が求められる吟醸酒・大吟醸酒用の原料は、県内メーカーにおいてもほとんどを、県外産の酒造好適米、特に兵庫県産「山田錦」でまかなってきました。
こうしたなか、高級酒用の県産品種として2002(平成14)年に奨励品種となったのが「華想い」です。
高精白が可能であり、山田錦に匹敵する酒造適性を有していますが、耐病性に弱いという栽培上の弱点を持つため、県内でも好条件の弘前地区に作付けを限定し、生産しています。 また「華想い」は青森県酒造組合様との100%契約栽培を実施しており、県内酒造メーカーに限定した原料供給を行っています。