あおもりの特産品

あおもり米の品種・歴史

あおもり米の品種

うるち米

青天の霹靂
青天の霹靂パッケージ画像

2015(平成27)年産よりデビューし、青森県初の食味ランキング特Aを取得した期待の新品種「青天の霹靂」です。名前の由来については、青天の「青」は青森の青、「天」は遥かに広がる北の空。「霹靂」は稲妻。稲妻は稲の妻と書くように、稲に寄りそい米を実らせるとされています。
晴れわたった空に突如として現れる稲妻のような、鮮烈な存在になりたいと考えて名付けられました。
作付けは、安定した登熟気温が確保できる「津軽中央(山間冷涼除く)」および「津軽西北」と、特に良食味生産が可能な水田・生産に限定しており、また厳しい出荷基準を設けて販売することとしております。
ほどよいツヤと、柔らかな白さがあり、粘りとキレのバランスがよく、上品な甘みの残る味わいで、ご飯が好きになるお米です。
JA全農あおもりでは10月10日を『青森のお米「青天の霹靂」の日』として日本記念日協会に登録しており、「青天の霹靂」の全国トップブランド化を目指してまいります。

青天の霹靂の家系図

つがるロマン
つがるロマンパッケージ画像

あおもり米のエースとして1996(平成8)年に奨励品種に認定されました。県内でも気候条件に恵まれた津軽中央・津軽西北・南部平野内陸地帯を中心に作付けされており、安定した食味・品質を実現しています。農薬・化学肥料の使用を減らした「青森クリーンライス」としての栽培もしており、県内・県外を問わず活躍しております。
JA全農あおもりでは10月26日を「つがるロマンの日」として日本記念日協会に登録しております。

つがるロマンの家系図

まっしぐら
まっしぐらパッケージ画像

2006(平成18)年産にデビューし、2019(令和元)年産に食味ランキング特Aを取得しました。県産米の食味・品質の追求に「まっしぐら」に、きまじめに農家が取り組んでいく気持ちを込めて命名されました。
「味よし」「収量よし」「いもち病に強し」と優れていて、現在青森県の看板品種となっております。県下全域にて作付けされており、外食産業等の業務等の業務用を中心に販路の拡大しております。

まっしぐらの家系図

酒造好適米

華吹雪

青森県産の酒造好適米の歴史は、1968(昭和43)年に奨励品種となった「古城錦」に始まり、1986(昭和61年)奨励の「豊盃」へと受け継がれてきました。
これらの品種は、酒造適性には定評があったものの、耐冷性・耐病性が低いといった、栽培上の弱点がありました。
この弱点を克服し、1986(昭和61)年に育成されたのが「華吹雪」です。その栽培適正・酒造適正は、生産者・酒造メーカーに広く受け入れられました。
現在では弘前市・三戸町・つがる市に作付けが定着し、県産純米酒用(精米歩合60%の特別純米酒)の原料として、定番となっています。

華吹雪の家系図

華想い

「華吹雪」は純米酒用の原料としての評価を確立していきましたが、高精白に向かず、精米歩合50%、40%が求められる吟醸酒・大吟醸酒用の原料は、県内メーカーにおいてもほとんどを、県外産の酒造好適米、特に兵庫県産「山田錦」でまかなってきました。
こうしたなか、高級酒用の県産品種として2002(平成14)年に奨励品種となったのが「華想い」です。
高精白が可能であり、山田錦に匹敵する酒造適性を有していますが、耐病性に弱いという栽培上の弱点を持つため、県内でも好条件の弘前地区に作付けを限定し、生産しています。 また「華想い」は青森県酒造組合様との100%契約栽培を実施しており、県内酒造メーカーに限定した原料供給を行っています。

華想いの家系図

青森米奨励品種の歴史

現在青森県では青天の霹靂・つがるロマン・まっしぐらが主に作られていますが、これまでどのような品種が作られてきたのか振り返ってみたいと思います。
青森県では戦後、下表のような品種が奨励品種として作付されてきました。
社会情勢とあわせて「この時代には、こんな品種が作られていたんだ」ということを感じていただければ幸いです。

奨励品種:「主要農作物種子法」にもとづき、県が積極的に普及すべき品種を指定したもの。

奨励品種認定年次 青森県の主な奨励品種 社会情勢
1945(昭和20) 終戦
1946(昭和21) 藤坂2号 東京裁判始まる
1947(昭和22) 日本国憲法公布
1948(昭和23) 藤坂3号、藤坂4号 帝銀事件・ガンジー暗殺
1949(昭和24) 藤坂5号、津軽旭、岩木 湯川博士にノーベル賞
1950(昭和25) 早生稔 朝鮮戦争勃発
1951(昭和26) 平賀 サンフランシスコ講和条約に調印
1952(昭和27) ハッコウダ、陸奥光 メーデー事件
1953(昭和28) NHKテレビ放送本格開始
1954(昭和29) 第五福竜丸事件
1955(昭和30) 全国的大豊作
1956(昭和31) トワダ、オイラセ 国連加盟、日本隊マナスル登頂
1957(昭和32) ジラード事件、南極基地に日章旗
1958(昭和33) 東京タワー完成、アジア大会日本で開催
1959(昭和34) 皇太子・美智子様ご成婚
1960(昭和35) フジミノリ、なるほ 安保闘争
1961(昭和36) ガガーリン宇宙へ、ベルリンの壁構築
1962(昭和37) シモキタ キューバ危機、ビートルズデビュー
1963(昭和38) ムツコガネ、とらもち 坂本九「スキヤキ」全米1位、ケネディ暗殺
1964(昭和39) 東京オリンピック、東海道新幹線開通
1965(昭和40) タツミモチ 日韓条約、ベトナム戦争本格化
1966(昭和41) レイメイ 航空機事故相次ぐ、ビートルズ来日
1967(昭和42) 米の収穫高史上最高に
1968(昭和43) 古城錦 三億円強奪事件、川端康成ノーベル文学賞
1969(昭和44) むつみのり、サカキモチ 安田講堂事件、アポロ11号月へ
1970(昭和45) 大阪万博、よど号事件、三島由紀夫自殺
1971(昭和46) ムツニシキ 全日空機と自衛隊機空中衝突
1972(昭和47) むつあさひ 浅間山荘事件、沖縄返還
1973(昭和48) ムツホナミ 第一次石油ショック、巨人V9達成
1974(昭和49) わせとらもち 長島茂雄選手引退
1975(昭和50) 沖縄海洋博開催
1976(昭和51) アキヒカリ、豊盃 ロッキード事件、五つ子誕生
1977(昭和52) 王貞治選手世界のホームラン王に
1978(昭和53) 江川問題でドラフト騒動
1979(昭和54) ハマアサヒ 省エネ機運高まる、ソ連軍アフガン侵攻
1980(昭和55) 異常冷夏で米不作、イランイラク戦争
1981(昭和56) むつかおり、むつこまち 神戸ポートピア81開催
1982(昭和57) ホテルニュージャパン火災、日航機墜落
1983(昭和58) コチミノリ おしんブーム、大韓航空機撃墜事件
1984(昭和59) ハツコガネ グリコ・森永事件、新札発行
1985(昭和60) 日航ジャンボ機墜落、阪神優勝フィーバー
1986(昭和61) むつほまれ、華吹雪 チェルノブイリ原発事故、三原山大噴火
1987(昭和62) 新生JRスタート、NTT株フィーバー
1988(昭和63) つがるおとめ 瀬戸大橋・青函トンネル開通
1989(昭和64/平成元) 昭和天皇崩御、3%消費税導入
1990(平成2) キタオウ 千代の富士通算千勝達成、湾岸戦争
1991(平成3) アネコモチ、ユキミモチ 雲仙・普賢岳で火砕流、若貴ブーム
1992(平成4) PKO協力法成立
1993(平成5) まいひめ 皇太子・雅子様ご成婚、Jリーグ開幕
1994(平成6) 各地で記録的な猛暑、水不足深刻化
1995(平成7) かけはし、はまゆたか、ユメコガネ 阪神大震災、地下鉄サリン事件
1996(平成8) つがるロマン ペルー日本大使公邸人質事件
1997(平成9) 山一証券廃業
1998(平成10) 長野オリンピック、テポドン騒動
1999(平成11) ゆめあかり 東海村臨海事故、2000年対応に揺れる
2000(平成12) 2000円札発行、畑山選手2階級制覇
2001(平成13) 21世紀スタート、米国同時多発テロ
2002(平成14) 華想い サッカーワールドカップ日韓同時開催
2003(平成15) 「千と千尋の神隠し」米アカデミー賞受賞
2004(平成16) アテネオリンピック開催、
プロ野球初ストライキ
2005(平成17) まっしぐら 愛地球博開催、郵政民営化法案可決
2006(平成18) まっしぐら トリノ冬季オリンピック開催、
日銀がゼロ金利解除
2007(平成19) 食品偽装、年金問題、米国サブプライム問題
2008(平成20) 北京オリンピック開催
秋葉原無差別殺傷事件
2009(平成21) あかりもち WBC日本優勝
2010(平成22) 日本振興銀行破たん
上海万博
バンクーバーオリンピック
2011(平成23) 東日本大震災
福島第一原発事故
2012(平成24) 東京スカイツリー完成
ロンドンオリンピック開催
2013(平成25) 富士山世界文化遺産に
TPP参加表明
2020年東京オリンピック決定
2014(平成26) 消費税8%へ
ソチオリンピック開催
青色LEDでノーベル物理学賞
2015(平成27) 青天の霹靂 ラグビーW杯 日本歴史的3勝
マイナンバー始まる
北陸新幹線開業