牛乳ができるまで・飼料
牛乳・乳製品ができるまで
あおい森の牛乳が搾乳されてから食卓に届くまでの流れを紹介します。
1.乳牛の管理・搾乳
青森県の酪農家の人たちは、毎日乳牛の世話をして、良い乳ができるように努力をつづけています。

2.生産者から生乳を集乳
生乳(牛からしぼったままの乳)は、タンクローリー車によって東北町にある「牛乳冷却処理所」に運ばれます。

3.乳質検査
牛乳冷却処理所で乳質検査を行います。全ての生乳の、乳脂肪分率・無脂固形分率・体細胞数・細菌数について、毎日検査されます。

4.牛乳工場への送乳
県内や県外の乳製品メーカーの工場に送られます。

5.牛乳工場での生乳の加工・販売
工場に運ばれた生乳は牛乳やヨーグルトに加工されます。

6.販売店~食卓へ
製品は工場から小売店などに出荷されます。

飼料

あおい森の牛乳づくりに使用される飼料を紹介します。
粗飼料
飼料名 | 草種 |
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デントコーン サイレージ |
|
グラスサイレージ | チモシー オーチャード アルファルファ |
ロールサイレージ | チモシー オーチャード |
乾草 | チモシー オーチャード |
粗飼料とは
主に牧草から作られた飼料。通常、乾草やサイレージとして給与する。牛の消化機能を安定させるために必要な繊維質を大量に含んだ牛の主食となる重要な飼料。
乾草(かんそう)
牧草を天日で乾燥させた貯蔵用の飼料。
サイレージ
牧草やデントコーンをサイロなどに詰めて、乳酸菌によって嫌気的条件下で乳酸醗酵させた貯蔵用飼料。
デントコーンサイレージ
デントコーンをサイロなどに詰めてサイレージにした貯蔵用飼料。
ロールサイレージ
牧草を円柱状にしたものをラップフィルム(白色や黒色)でくるんでサイレージにしたもの。一つ100kg~150kgある。牧草地や牛舎の周りでよく見かける。
単味飼料
単味飼料とは
粗飼料や、濃厚飼料でそれ単体で給与する飼料。粗飼料として与えるヘイキューブやオーツヘイ、濃厚飼料として与えるフスマや圧ペン麦、その中間的飼料としてビートパルプ等がある。
ビートパルプ
てんさい(砂糖大根)から砂糖を製造した後の副産物で、通常は乾燥させてペレット状で流通している。濃厚飼料に分類されるが繊維含量は多い。
ヘイキューブ
栄養成分の高い牧草アルファルファを乾燥圧縮しキューブ状にしたもの。流通しているもののほとんどは輸入品である。
ルーサンペレット
アルファルファ等の乾草を粉砕し、圧縮成型しペレット状にしたもの。
オーツヘイ
麦わら。
飼料名 |
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ビートパルプ |
ヘイキューブ |
ルーサンペレット |
オーツヘイ |
配合飼料
配合飼料とは
濃厚飼料を数種混ぜあわせて配合飼料として流通している。日本での配合飼料は殆どが輸入されたトウモロコシ・大豆・麦等の原材料を、国内の飼料工場で混ぜ合わされ加工され、様々な商品名で流通している。
TMR(完全混合飼料)
TMR(完全混合飼料)とは
乳牛が必要としている栄養素をバランスよく給与するために、濃厚飼料と粗飼料を混ぜ合わせた飼料がTMR。このTMRをサイレージにした飼料。
青森セミTMR
この地区で使用されているTMR飼料。配合飼料・ビートパルプ・リンゴジュース粕・小麦ストロー等を混合しサイレージにしたものに、牧場が収穫した粗飼料を混ぜ合わせ給与している。