生産者のみなさま

生産振興に関する取り組み

土壌分析

高品質な農産物の生産やコスト低減を図るためには、過剰な肥料分を減らし、不足している肥料分を補う適正施肥が求められます。土壌も、偏った食生活(施肥)をしていると、一部の栄養分(肥料分)が多くなり、人間の病気のように過剰障害や欠乏症状が発生します。また、栄養分の吸収バランスが崩れ必要なときに必要なものを吸収できないことがあります。そこで、人間が健康診断を受けるように、土壌も診断を行うことが大切です。

土壌分析センター

土壌分析にかかる料金

分析内容 分析項目数 料金(税抜)
JA組合員の方 一般分析 18項目 4,000円
多量要素分析
(腐植、微量要素除く)
11項目 3,500円
JA組合員でない方 一般分析 18項目 5,000円

最新機器の導入について

2019年3月、夜間運転も可能な最新機器を導入しました。
土壌分析の前処理(秤量、抽出、振とう、ろ過)の自動夜間運転が可能となりました。これまで前処理に時間を要していましたが、分析の処理能力向上と省力化により、結果のフィードバックを早めることでサービス向上に繋げようと取り組みを進めています。
また、微量要素分析ができるICP発光分析装置により、多様な依頼に対応できる体制を整えました。

GAP

GAP普及に向けた「GH農場評価」の取り組み

目的

JA青森中央会とともに県内全JAにおいてGAP実践を進めるため、2019年度からGH農場評価制度を活用した取り組みを始めました。
GH農場評価制度は、日本GAP規範に基づく持続的な農業経営と産地育成のためのGAP教育システム。「GAPをする」具体的な取組みとして有効で、実需者からGAP認証取得の要請を受けた際に円滑に認証取得に動けるように、JAに評価員を育成することを目的としました。

GH農場評価員養成研修会の開催

県内JA担当者を対象に、GH農場評価員養成研修会を開催しています。
研修会は、GAP概論や農場管理についての講義、現地での農場評価実習、評価判定会議などを実施し、最終的にGH評価員試験(筆記・実技試験)を行います。
この研修会により30名の評価員が養成されました(2019年度実績)。

生産者にヒヤリングし評価付けの実習をする研修会参加者

GH農場評価員の役割

自主的なGAPの実践による食品安全・環境保全・労働安全等のリスク排除と情勢変化等で第三者認証取得を求められた際に対応できる体制づくりを推進していきます。

スマート農業

ドローンを活用した栽培試験への取り組み

目的

高齢化や担い手不足の影響により農業現場では労働力不足が顕著であり、そのため、ドローンを利用することで労働力の軽減等にどこまで寄与できるか調査しました。

空中散播試験

水稲の直播栽培において、播種作業をドローンで行う「空中散播」試験を実施しました。直播専用の播種機では30aほ場を1時間かけて播種しますが、ドローンでは10分ほどで完了することができ、作業の省力化が図れました。また、通常の直播栽培と比較しても生育・収量ともに同等でした。

リモートセンシング技術

水稲ほ場において、ドローンを用いて空撮を行い葉色の濃淡を確認しました。葉色の濃さの違いが判ることで、適正追肥時期等を把握できるため、高品質米生産に寄与できる結果となりました。

防除場面での活用

水稲ほ場は他作物よりも栽培面積が広く、作業には大型機械や人手が必要となります。そこで、ドローンを用いることで農薬散布作業をどこまで軽減できるのか試験しました。その結果、大規模ほ場で作業時間を約1/3にすることができ、省力化できました。