お知らせ

「りんご高密植わい化栽培実証展示ほ巡回検討会」を開催しました

 JA全農あおもりは11月2日、JAつがるにしきた管内の園地(つがる市柏)で「りんご高密植わい化栽培実証展示ほ巡回検討会」を開いた。りんごの栽培指導を行うJA営農指導員らが参加し、近年注目されている「高密植わい化栽培」が導入された園地で、生育状況や栽培管理状況を確認した。

 同園地は、ふじやシナノゴールドなど計4品種の1年生および2年生フェザー苗木を合計573本定植している。ふじとシナノゴールドは定植して2年目を迎え、今年が初成りだ。樹体の生育や栽培管理も申し分なく、また、本年は春先の霜害により結実にやや不安があったものの、着果量、果実品質とも概ね良好であった。

 この他、りんご研究所の試験ほ場や定植後年数の異なる園地など6か所を巡回し、生育状況を確認した。

 JA全農あおもりは、わい化栽培の一つの選択肢として、2013年から、先進地であるJA全農長野などの協力を得て、高密植わい化栽培の普及に取り組んでいる。この栽培法は早期多収、均質生産、省力低コスト生産を目的とした栽培様式で、一般的に市販されている棒状苗木ではなく、M9台のフェザー苗木を定植し栽培する。普及には、苗木の安定した供給に加えて、野ネズミ対策、定植後の樹相診断方法および施肥管理方法の確立が課題。また、トレリスの設置が不可欠であるため、品質に優れ、より安価なトレリスの供給も今後課題となることが考えられる。

 全農あおもりでは日本一のりんご産地として、産地の維持・拡大のため高密植わい化栽培の普及に向けた検討を進めていくこととしている。

りんごの生育状況および栽培管理方法を確認する参加者らの内容を表示

りんごの生育状況および栽培管理方法を確認する参加者ら