お知らせ

「りんご病害虫防除研修会」を開催しました

 青森県りんご共同防除連絡協議会は11月25日、2022年産りんごの効率的な病害虫防除に向けた研修会を、藤崎町の藤崎文化センターで開いた。津軽地区のりんご共同防除組合員とJA担当者らが参加し、今年産の病害虫発生状況を踏まえながら、22年産用防除暦の改正事項について学んだ。

 青森県産業技術センターりんご研究所病虫部の石栗陽一研究管理員は、今年発生が見られた病害虫として①ハダニ類②アブラムシ類③腐らん病の発生がやや多かったと説明。参加者は、ハダニ類への防除対策として「防除暦に新採用となった薬剤・ダニオーテフロアブルは、落花10日後に2千倍に希釈して使用すると効果的。リンゴハダニやナミハダニに効く」など、来年産に向けた防除対策を学んだ。他にも、5種類の新規薬剤について学び、知識を深めた。

 県共防連の葛西範正会長は「今年産は春先の消雪が早く進んだことでリンゴの生態が平年より早まったが、一部の園地では霜害や低温の影響が見られた。しかし、夏場以降の昼夜の寒暖差により糖度・硬度ともに良好な仕上がりとなった。今回の研修内容を踏まえながら適期防除に万全を期し、高品質なリンゴの生産に努めて欲しい」と呼びかけた。

 26日には南部町のふれあい交流プラザで、県南地区研修会を開いた。

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防除のポイントについて説明する石栗氏