お知らせ

「生産コスト上昇」に対する対応決定へ

海外原料価格の高騰等により、農畜産物の生産コストは著しく増嵩し、組合員の生産意欲の減退に伴う離農が懸念されている。

「農業現場における生産コスト増嵩の現状について、消費者への理解醸成をはかるとともに、営農継続に向けた対策を講じ、組合員の農業経営を支援したい」

このため、JA全農あおもり(以下、当県本部)は8月9日、青森市の県農協会館で開いた運営委員会(会長=雪田徹)で、生産コスト上昇に対する対応を決定した。

一つは『営農継続に向けた対策』として、2021年産主食用米のうち当県本部への委託米について、未販売分を当県本部が全量買取することを決めた。買取予定数量は約2万㌧の見通しで、総額約36億円。主食用米の早期精算による生産者への支援が目的。

また、消費者への『理解醸成・販売促進に向けた対策』の1つとして手掛けたのは、7月31日から羽田空港第1ターミナルに掲出した4枚の看板。農家応援メッセージ・米・リンゴ・野菜の4枚を連続して掲出し、県産品を大々的にアピールしている。場所は2階北ウィングのコンコース「動く歩道」脇の壁。

1枚目は、生産者の笑顔とともに「農家を続けていくことは大変です。でも、食べてもらうと頑張れます。」というメッセージつき。組合員が自身で生産した農産物を手にし、消費者に訴えかけるような工夫を施した。

生産量№1を誇るリンゴや、野菜をデザインした2枚には「青森県人産 だから、うまい」と作り手の情熱や想いが伝わる内容に。4枚目の米は、今年10月デビューする新品種「はれわたり」を加え、同時期にリニューアル予定だ。

リンゴの看板に登場するJAつがる弘前の組合員・山形言之さんは「1人でも多くの人が現状を理解し、県産品を手に取る人が増えると嬉しい。それが農家の励みに繋がる」と意気込む。

この他、キャッチフレーズ「食べて応援!!まるごと青森」を様々なイベントに活用した消費宣伝活動の拡充や、海外における青森県産フェア開催により、需給改善や販売価格の底上げをはかることとしている。

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羽田空港に掲出のメッセージ看板