お知らせ

「水稲用ペースト肥料の2段施肥技術」を用いた田植えを実施しました

 JA全農あおもりは、田植えと同時にペースト肥料を2段施肥する技術を本格導入し、農作業の省力化やプラスチックの削減による環境にやさしいコメ作りを目指す。

 5月20日、肥料メーカーの片倉コープアグリ㈱、農機メーカーのヤンマーホールディングス㈱と協力し、藤崎町のJAつがる弘前管内ほ場で「水稲用ペースト肥料の2段施肥技術」を用いた田植えを行った。

 同技術は、ペースト状の肥料を土壌表面から上段と下段に同時施肥することで追肥が不要となるため、農作業の省力化が期待でき、液状であるため肥料詰まりの心配がなく、天候に左右されずに計画的な田植えが可能となる。また、マイクロプラスチック殻を使わないため、環境に配慮した技術となる。

 試験場所は、同JAの生産者・工藤忠彦氏のほ場。この日は、ヤンマー製の田植機を用いて「まっしぐら」を63㌃に田植えした。

 今後、JAや生産者の協力を得ながら生育状況を調査し、同技術の確立に向けて検討を続ける。

 全農あおもりの営農購買部肥料農薬推進課の佐々木浩蔵課長は「この技術は、省力化と環境負荷軽減を同時に実現可能であるため、積極的に推進していきたい」と意気込んだ。

2段施肥機能を搭載した田植機に水稲用ペースト肥料を入れる関係者らの内容を表示

2段施肥機能を搭載した田植機に水稲用ペースト肥料を入れる関係者ら