岡山の農畜産物

魅力いっぱい!米どころ岡山

岡山県のお米は、美味しさと安全性を追求し、家庭用はもちろん外食産業用、加工食品用、飼料用などの多彩なニーズに応える品種による稲作を実施しています。
晴れの国と呼ばれるほどの「豊かな日照量」、瀬戸内海沿岸地特有の「温暖な気候条件」、三大河川がもたらす「豊富な水」、自然あふれる「肥沃な大地」という恵まれた環境を最大限に活かして、中国地方最大の米穀生産地として発展してきました。
安全で美味しい「岡山米」を皆様の食卓にお届けしていきます!

岡山県のお米

岡山は北部が山地で南部が海という地形から、県内は地域によって標高差や温度差があります。そこで岡山県を大きく3つの地域に分け、それぞれの気候風土にあった栽培を行っています。北部の高冷地では、寒暖の差を活かした栽培を行い、酪農・畜産農家が多い中部では、堆肥を使った土づくりに重点をおいています。南部の広大な平野では、温暖な気候と三大河川による肥沃な土壌を活かした米づくりに取り組んでいます。地域に適した品種選定、栽培により、良質米が育ち、収穫も比較的長期間行うことができます。

岡山県地図

【県北部】中国山地のふもと、高冷地の風土を活かす米作り

中国山地のふもとの標高200m~400mの高冷地に、盆地や山間を一枚一枚ていねいに整備した水田があります。山地の有機物が豊富に供給される水田で気温較差を活かした米づくりが行われています。県北部の日照や排水が良好で、地力が偏らない地域に適したコシヒカリやあきたこまち、きぬむすめが主に作付けされています。

【県中部】吉備高原や津山盆地の起伏のなだらかな地形を活かす米作り

起伏のなだらかな吉備高原と津山盆地に広がる豊かな水田が標高100m~200mに位置しています。農家の中には酪農・畜産農家も多く有機物の供給も良好で、土づくりに重点をおいた水田に、ヒノヒカリやコシヒカリ、きぬむすめが盛んに作付けされています。高原、盆地に展開する管理がきめ細やかに行き届いた棚田が、この地域の特長となっています。

【県南部】岡山・倉敷に広がる岡山平野を活かす米作り

岡山・倉敷を中心とする広大な平野は、温暖な瀬戸内の気候や三大河川からの肥沃な土壌に恵まれており、米づくりに適した風土です。この地域では主にヒノヒカリやアケボノ、朝日、にこまるが栽培されています。農家規模は比較的大きく、古くから機械化農業が進んでおり、生産性の高い先進的経営農家も育ちつつあります。

食べることで環境保全につながる「里海米」

本会では“里海”である瀬戸内海で育てられた牡蠣の殻=かきがらを有効利用する循環環境保全型事業「瀬戸内かきがらアグリ」に挑戦しています。かきがら資材を土壌改良材として田んぼにまき、できあがった良質なお米が「里海米」です。かきがらにはカルシウムや良質なタンパク質・天然のミネラルが豊富なため、良質で美味しいお米「里海米」が育ちます。里海米を購入し食べるだけで、わたしたちの里海・瀬戸内海や岡山の自然、農業を守る活動に参加できるのです。

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瀬戸内かきがらアグリInstagram

瀬戸内かきがらアグリFacebook

晴れの国の美味しいお米

  • きぬむすめ

    岡山県では平成21年産から産地品種銘柄に登録されました。食味は粘りが特に強く、コシヒカリに負けない食味評価を受けています。炊飯時では白く美しいのも特徴です。

  • コシヒカリ

    お米の粒がきれいで光沢があり、適度なやわらかさと粘り気があります。岡山県で生産されたコシヒカリの品質は高く、冷めても硬さ・コシは変わらず、味、香り、どれをとっても最高です。

  • 朝日

    コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちなど、美味しいお米のほとんどのルーツとなっています。現在全国でも岡山だけで本格的に作られています。ほんのりとした甘味、しっかりとした歯ごたえが特徴で、毎日のご飯としてはもちろん、寿司店、料亭など全国のお米のプロから高い人気と信頼を集めています。

  • ヒノヒカリ

    コシヒカリ譲りの味・香りを備え、ツヤは日の光を浴びたように美しく、冷めても粘りすぎたり、パサついたりすることがなく、良食味の評価が高く、現在岡山県で一番たくさん作られています。

  • アケボノ

    大粒で炊いた時の粒々感が魅力。粘り、コシ、硬さのバランスが良く、程よいやわらかさと歯ごたえがあります。大粒であることから、酒米としても使われ、癖のない旨味のあるお酒に仕上がります。

  • あきたこまち

    水分が多めで噛むと柔らかく、味はもちろん炊飯器を開けた時の香りが人気の高いお米です。岡山県は西日本で有数の生産県で、県北部の主要品種として栽培されています。

  • にこまる

    「きぬむすめ」を母に持つ「にこまる」は、粒がふっくらとしていて粘りが強く光沢があるお米です。「食べるとおいしくて笑顔がこぼれる」ことから「にこまる」と名付けられました。

日本四大酒米に属する高級酒米

美酒のルーツはその酒米にあり、良い酒造りには良い水が欠かせません。気候や風土に恵まれた岡山には、旨い地酒がたくさんあります。酒造りに適した米とは食用のそれとは大きく異なり酒米と呼ばれます。酒米は一般の米より粒が大きくて柔らかいのが特長です。

雄町

有名な酒米である山田錦や五百万石などの優良品種の親であり、現存する酒米の約1/2の品種は雄町の系統を引き継いでいます。100年以上も前に発見され、日本中でただ1品種残された混血のない米として、多くの杜氏や日本酒愛好家たちに強く支持され続けています。

山田錦

豊潤な酒ができると蔵元の評価は高く、酒造好適米の3割を占める品種です。清酒鑑評会でも大多数の蔵元が使用している品種です。