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令和4年度TAC初任者研修会・TAC向けザルビオ講習会を開催しました!

2022年05月23日

 512日、JAのTAC等出向く担当者を対象に「令和4年度TAC初任者研修会」および「TAC向けザルビオ講習会」を開催しました。

 TACとは、「Team for Agricultural Coordination」の略で、地域農業の担い手を日々訪問してその意見・要望を収集し、JA事業に反映させる活動を担うJAの担当者を指します。

 当日は、JA全農おかやま藤田総合流通センター大会議室での実開催+WEB配信のハイブリッド形式で実施し、県内2JAのTAC等出向く担当者を中心に約30名が参加しました。

令和4年度TAC初任者研修会

研修の様子の内容を表示
研修の様子
 午前に開催した「TAC初任者研修会」では、直近の農業情勢とTAC活動について全農中四国広域営農資材事業所JA西日本営農技術センターが報告したほか、当県本部職員が担い手の情報を蓄積・共有するためのクラウドシステムである「TACシステム」の概要と基本操作について説明しました。
 TAC等出向く担当者が、担い手へのアプローチや担い手の情報を蓄積、共有することの重要性について理解を深めました。

令和4年度TAC向けザルビオ講習会

 午後は、AI(人工知能)や衛星画像を活用して最適な栽培管理を提案するシステム「ザルビオフィールドマネージャー(以下、ザルビオ)」の機能や活用方法を理解し、担い手への提案手法を習得することを目的とした「TAC向けザルビオ講習会」を開催しました。

 ザルビオには、次のような特徴があります。

・衛星画像データで圃場ごとの生育状況や地力を見える化する。
・各圃場の土壌や作物の品種特性、気象情報、衛星画像等をAIが解析して、
 作物の生育ステージや病害・雑草の発生リスクを予測し、最適な防除や収穫の時期を提案。
・農機連携による可変施肥・防除が可能。

 いつ、どのような作業が必要かを圃場ごとに把握できるため、効率的な栽培管理計画が立てやすくなることや、圃場ごとの条件に応じた最適な栽培管理が可能となること等から、収量アップ・経費削減・作業効率化等の効果が期待されています。

 研修では、元宝塚歌劇団月組の蒼真せれんさんらプロの役者が、生産者にザルビオを提案する場面を実演するロールプレイング形式の講習や、TACが抱える現場課題の解決に向けたディスカッションを実施し、ザルビオを担い手にどのように提案・推進していくか理解を深めました。

プロの役者がザルビオを生産者に提案する場面を実演する様子の内容を表示
プロの役者がザルビオを生産者に提案する場面を実演する様子

 本会は今後も、TAC等出向く担当者を対象とした、担い手への営農指導・提案に役立つ講習会を行います。また、JAの担い手訪問や営農支援のツールとして、ザルビオの普及推進に努めます。