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第4回瀬戸内かきがらアグリ推進協議会通常総会を開催しました!

2022年05月25日
 JA全農おかやまが事務局を務める「瀬戸内かきがらアグリ推進協議会」は5月20日、岡山コンベンションセンターで第4回瀬戸内かきがらアグリ推進協議会通常総会を開催しました。

 当協議会は2018年の設立以来、JAグループ岡山が進める「瀬戸内かきがらアグリ」の事業振興に取り組んでいます。

 「瀬戸内かきがらアグリ」とは、瀬戸内海で育てられた牡蠣の殻=かきがらを有効活用して農畜産物の生産性を高める、地域循環環境保全型農業で、事業を通じて瀬戸内海の里海や岡山の自然、その恵みを守るための活動です。

 本事業はSDGs(持続可能な開発目標)の普及を機運に多方面から大きな反響をいただき、コロナ禍による需要減退の中においても、大幅な事業拡大が進められています。かきがらを土壌改良資材にして栽培した「里海米」は順調に生産拡大が進み、2016年の事業開始以来、6年間で「里海米」の生産に再利用したかきがらは900トンを超えます。

 また、昨年度は本事業がSDGsの取り組みとして高く評価され、「第6回おかやま協働のまちづくり賞」、「おかやまSDGsアワード2021」、「第9回環境省グッドライフアワード」において各種賞を受賞しています。

 今回の通常総会は新年度の新たな事業飛躍を誓う機会として、コロナ禍以降3年ぶりの実開催となり、生産者やJA、行政、生協、漁協、米卸など会員約70名が参加しました。

 総会では、瀬戸内かきがらアグリ事業の取り組み事例として、里海米・里海酒・里海卵に加えて、2021年秋から新たにスタートした「里海野菜」の紹介や、瀬戸内かきがらアグリ基金の積み立て状況と活用内容の報告が行われました。

 また、NPO法人里海づくり研究会議田中理事・事務局長より「里海につながる瀬戸内かきがらアグリ事業」と題する基調講演が行われ、里海や瀬戸内海の環境保全の大切さを学びました。

 本事業はかきがらを活用して農畜産物の生産性を高めることだけでなく、森・里・川・海の連携した取り組みとして漁業・農業、地域・企業・人をつなげ、地域全体が活性化する持続可能な取り組みになることを目指しています。協議会事務局として本会は今後も、良質な里海シリーズの生産拡大とブランディングを図るとともに、里海シリーズの消費が環境保全につながることを幅広くPRして、里海生産活動などの環境保全活動にも積極的に参画していきます。