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農業高校教員の方々へ、スマート農業に関する講演を行いました

2024年12月20日
 JA全農おかやまは12月3日、岡山市の県立興陽高等学校において開催された岡山県高等学校教育研究会農業部会の実習教員研修会で、教員や関係者ら55人を対象にスマート農業に関する講演を行いました。この研修会は、農業教育の振興のために農業高校関係教職員が各校の取り組み等について情報共有・協議を行うもので、本会は、外部講師として「ザルビオフィールドマネーシャー(以下、ザルビオ)」の情報提供を行いました。
 ザルビオは、AIを利用して生育ステージや病気の発生を予測するとともに、人工衛星画像を解析して作物の生育状況を可視化する営農支援システムです。ザルビオの予測を参考に適期作業を行えるため、経験が浅い新規就農者でも安定生産が可能となる他、大規模経営での圃場の見回りを省力化することができる、高齢化や担い手不足にも対応するスマート農業技術です。

 研修会の会場となった興陽高校もスマート農業に関する教育を強化しており、ザルビオを使った可変施肥にも取り組んでいます。本会は、これまでに講習会や出前授業を実施して同校を含む県内の農業高校の生徒へザルビオを紹介してきた経緯があり、今回の研修会で農業高校教員の方々へも説明する機会をいただきました。
 講演では、概要や活用事例についての説明に加えWEB上での操作体験も実施し、参加者らは画面を通して圃場を観察し、各種機能の利便性を確かめました。質疑応答では小規模農家への導入可能性や、教育現場での活用方法など活発な質問や意見が寄せられ、貴重な意見交換の時間になりました。

 本会は、大規模化や高齢化の進行により、今後ますます重要となるスマート農業技術の普及拡大に取り組むとともに、当講演をきっかけとして教育現場での活用と将来の農業を担う人材育成を支援していきます。

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講演の様子