国内で生産された安全・安心な食肉や鶏卵を、みなさまの食卓へとつなぐ役割を担っています。
国産の畜産物を国内外に販売
畜産販売事業は、牛肉・豚肉およびその加工品を消費者のみなさまにお届けする食肉事業、鶏肉やその加工品をお届けする鶏肉事業、鶏卵やその加工品をお届けする鶏卵事業からなります。生産者・JAから集荷した畜産物は、子会社が加工、販売しています。国内での流通はもとより、牛肉を中心に海外への輸出にも取り組んでいます。
食肉事業では、大消費地における食肉の販売・加工・物流拠点の役割を果たし、国産牛肉・豚肉およびその加工品を安定的に消費者のみなさまにお届けしています。
子会社のJA全農ミートフーズ(株)では、食肉の流通経路をたどることができるトレーサビリティシステム等を通じて、安全・安心な国産商品を提供しています。店頭に並ぶ精肉の状態にカットするなど加工を行う施設では、国際認証規格であるSQF(Safe Quality Food)の取得を進め、品質の向上を追求。調理済み食品や外食の需要が拡大していることに対応して、ローストビーフなど惣菜の製造や、焼肉店の直営も手掛けています。
全農が扱う食肉の主な流通経路
鶏肉事業では、鶏肉やその加工品の販売をはじめ、生産者へのひなや餌の供給など生産面の取り組み、生産者から出荷された鶏の肉への処理、鶏肉の加工品の製造まで一体化(インテグレーション化)して行っています。子会社の全農チキンフーズ(株)は、国内の生産量の約6割を占める宮崎県・鹿児島県・岩手県に生産拠点を置き、各県の子会社とともに、生産から処理・加工・販売まで一貫して手掛ける国内最大級のグループ事業を展開しています。
全農チキンフーズ(株)における鶏肉の主な流通経路
鶏卵事業では、産地や全農の飼料部門と連携して、鶏卵の品質向上に努めるとともに、国産鶏卵やその加工品を消費者のみなさまにお届けしています。子会社のJA全農たまご(株)は、鶏卵を仕入れて小売店や加工メーカーなどに卸す荷受会社としては国内最大で、鶏卵相場を発表し、安定流通に大きな役割を果たしています。新鮮で安全・安心な鶏卵を使ったスイーツショップを運営するなど、消費者のみなさまに身近な事業にも取り組んでいます。
全農グループが取り扱う鶏卵の主な流通経路
食肉・鶏卵の消費は堅調に推移しています。2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響し、外食向けの消費が停滞したこと等の理由で鶏卵の消費が減少しましたが、直近3か年では1人あたりの年間消費量は牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵ともに増加傾向にあります。消費増加の背景として、デパ地下・エキナカといった中食業態、近年成長するドラッグストアおよびネット販売等のEコマース市場での販売増加等が挙げられます。全農は、国内の畜産生産者の支援や畜産物の安定流通を進め、消費者のみなさまの、安全・安心な国産畜産物を求める声に応えていきます。
食肉・鶏卵の消費動向
【出典】 農林水産省「食料需給表」 “1人当たり年間 供給純食料”をもとに作成
子会社のJA全農たまご(株)が運営するスイーツ専門店「TAMAGO COCCO」は“たまごと国産原料のよさを、スイーツを通じてお客様に提供する”をコンセプトに、2019年4月に新宿区市谷薬王寺町にオープンし、近隣の方々に喜んでもらえるお店となりました。素材の良さを活かし、手間ひまをかけたこだわりのプリンやティラミス、焼き菓子などを提供しています。店内はガラスを多用したつくりで、工房でスイーツが焼き上がる様子も見ることができ、訪れたみなさまの五感を刺激します。是非、ご利用ください。
全農は、全国の農業高校等の高校で和牛を肥育している生徒たちが、自ら育てた和牛の肉質や日ごろの取り組みを競い合う大会「和牛甲子園」を開催しています。(1)将来の担い手候補である高校生の就農意欲の向上(2)日本各地で同じ志を持つ高校生同士のネットワークづくりを通じて、意欲と技術の向上を図る――の2点を目的に、2018年1月の初開催以来、毎年1月に開催。プロの和牛生産者も驚くような肉質の牛を育てる高校生たちが現れています。今後も和牛甲子園を通じて、将来の担い手候補である「高校牛児」たちを全力で応援していきます。
和牛甲子園(オンライン開催による学校紹介)
最優秀賞校 畜舎
最優秀賞校 表彰
最優秀賞校 枝肉